インプラントの治療は痛いのでしょうか?
西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「インプラント治療と痛み」です。
歯科医院での治療において、おそらく多くの人が気にするのは痛みの有無でしょう。
「歯科医院の治療=痛い」というイメージを持っている人は多く、
とくに手術を必要とするインプラントにおいては、痛みが気になる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、インプラントについての説明と痛みの有無について解説していきます。
インプラントとは
インプラントとは、歯を失った時に人工の歯によって対処する治療です。
入れ歯と大きく異なる点は、歯だけでなく歯の根も再現していることであり、
顎の骨に人工の歯の根を埋め込むことで入れ歯以上に安定しますし、天然の歯に近い感覚で噛むことができます。
- インプラント体
- アバット
- 上部構造
インプラントはこれら3つの部品から成り立っており、
人工の歯の根であるインプラント体を顎の骨に埋め込み、アバットメントを装着して上部構造とつなげます。
手術の痛み
インプラントでは、インプラント体を顎の骨に埋め込むために手術を行います。
この時の痛みは麻酔によって軽減できるため、程度としては抜歯に近い痛みになりますが、
痛みの感じ方には個人差がありますし、痛みに弱い人もいるでしょう。
そこで、治療時には以下のような対処をすることも可能です。
麻酔の痛みを軽減する
麻酔によって手術の痛みを軽減できますが、麻酔自体が痛いと感じる人もいます。
このような場合、「細い注射針を使用する」「歯肉に表面麻酔を塗る」などの対処が可能です。
恐怖を軽減する
インプラントの治療では、痛みよりも恐怖を感じる人も少なくありません。
このような場合、「鎮静剤を点滴に投与する」などの対処が可能です。
手術後の痛み
手術後は麻酔が切れるため痛みを感じますし、痛みは一定期間続きます。
一般的には3日ほど痛みが続きますが、インプラントの本数が多い場合は1週間痛むことがあり、
痛みを感じる期間には個人差があります。
このような痛みへの対処として、歯科医院では治療後に痛み止めを処方しています。
また、手術後1週間ほどの経過を目安に抜糸を行います。
人によっては糸が縫ってあることで歯肉にチクチクした痛みを感じるケースがありますが、
この場合は抜糸することによって解消されるでしょう。
手術後の注意点
実際の治療時に医師からも説明があると思いますが、手術後は以下のことに注意してください。
薬は最後まで飲みきる
歯科医院から処方されるのは、痛み止めの他に抗生剤などもあります。
処方される薬の種類は医師の判断によって異なりますが、これらの薬は最後まで飲みきるようにしましょう。
とくに、抗生剤は指示どおり飲まないと除菌効果が得られず、後に問題を引き起こしてしまう危険性があります。
口の中は清潔な状態で維持する
手術後は、患部以外の箇所はきちんと歯磨きして清潔な状態を保ちましょう。
とくに、アバットメントが露出している場合は細菌感染のリスクが高まるので注意してください。
また、あまり強いうがいをすると手術の傷口が開いてしまうため、優しめのうがいを意識しましょう。
気になった時は医師に相談する
インプラントの手術後に、最もしてはいけないのが「我慢すること」です。
たとえば、「1週間経過しても痛みが治まらない」「薬を飲んだら体調が悪くなった」など、
このような事態になった時には必ず医師に相談するようにしましょう。
一向に痛みが治まらなければ、埋め込んだインプラントに問題が起こっている可能性がありますし、
処方された薬で体調が悪くなった場合は薬が身体に合っていないかもしれません。
そのため、身体への異常を自覚したり違和感があったりした時は、医師に相談するのが確実です。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、インプラント治療と痛みについてまとめます。
1. インプラントとは :人工の歯の根を再現して、天然の歯に近い感覚で人工の歯を使用できるようになる治療
2. 手術の痛み :麻酔で対処できる上、麻酔が痛む人には「細い注射針」「表面麻酔」などの対処が可能
3. 手術後の痛み :痛み止めの処方などで対処できる。手術した1週間を目途に抜糸を行う
4. 手術後の注意点 :処方された薬は最後まで飲むようにして、口の中は常に清潔な状態を保つようにする
5. 気になった時は医師に相談する :痛みがなかなか治まらない時などは、迷わず医師に相談する
これら5つのことから、インプラント治療と痛みについて分かります。
「顎の骨に穴をあける」と聞くと、激しい痛みを感じることを想像しますが、
実際の治療では麻酔を使用するためそこまで痛みはありません。
それよりも恐怖を感じる人の方が多く、恐怖心をやわらげるために鎮静剤などで対処しています。
また、手術後は麻酔が切れてしまうためどうしても痛みを感じてしまいますが、
あくまで一定期間だけの痛みであり、1週間ほどで痛みは治まっていくでしょう。