ホワイトニングについて教えてください

 
西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。

今回のテーマは「ホワイトニングに関する説明」です。

セラミック治療をはじめ、最近では口元の審美性を求める人が増加しています。
 
歯科における審美目的の治療といえば、ホワイトニングを連想する人が多いでしょう。

そこで、ここではホワイトニングについて分かりやすく説明していくので、

ホワイトニングがどのような治療か詳しく知らない人は、この機会に覚えておきましょう。

 

ホワイトニングをできない人

ホワイトニングは全ての人にできる治療ではありません。

次に当てはまる人はホワイトニングできないことがあります。

成長期の子ども

ホワイトニングの薬剤が、成長の妨げとなってしまう可能性があります。

重度の知覚過敏の人

ホワイトニングの薬剤によって、激しい痛みを感じてしまう可能性があります。

虫歯や歯周病にかかっている人

虫歯や歯周病の治療を終えた後なら、ホワイトニングすることが可能です。

妊娠・授乳中の女性

ホワイトニングの薬剤が胎児や母乳に影響を与える可能性がゼロではないため、おすすめできません。

ホワイトニングの効果が期待できない歯

歯の変色の理由によっては、ホワイトニングをしてもほとんど効果が期待できません。

テトラサイクリンの影響で変色した歯

抗生物質の影響で歯が変色した場合、ホワイトニングをしてもあまり白くならないでしょう。

神経を失った歯

神経を失った歯は黒く変色しますが、この状態の歯を白くすることはできません。

人工物

入れ歯・詰め物・被せ物などを白くすることはできません。

このようなケースではホワイトニングできない、もしくは効果が期待できないものの、

別の方法によって歯の審美性を高めることができます。
 
例えば、歯のマニキュアに相当するホワイトコートで白く塗る方法がありますし、

人工物の場合はセラミックの素材にすることで見た目を美しくすることができます。

ホワイトニングの仕組み

次に、どのようにして歯が白くなるのかについて解説します。
 
歯が変色しているということは、象牙質が変色しているということになります。

象牙質はエナメル質の奥に位置していますが、エナメル質は無色透明ですから、

いわば透明ガラスのような状態であり、変色した象牙質がそのままうつってしまうのです。
 
そこで、薬剤によってエナメル質の構造を変化させ、

透明ガラス状の角ばった形状から、曇りガラス状の丸みを帯びた形状に変化させます。

そうすることで、エナメル質にマスキング効果が生まれ、変色した象牙質がうつらなくなるのです。
 
さらに、丸みを帯びた形状のエナメル質は光が乱反射するため、これによって歯が白く見えるようになります。

つまり、ホワイトニングでは本当に象牙質を白くしているわけではなく、白く見せているという仕組みです。

ホワイトニングの種類

現状、歯科治療のホワイトニングには3つの種類があります。

どのホワイトニングも仕組み自体は同じですが、それぞれ異なった特徴があるので解説します。

オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニングで、医師が薬剤を取り扱うことから高濃度のものを使用できます。

そのため、効果が出るのが早いのが利点ですが、一方で持続期間が短いのが欠点です。

持続期間の目安は3~6ヶ月、費用の目安は2~10万円ほどになります。

ホームホワイトニング

自宅で行うホワイトニングで、1日2時間ほどのマウスピース装着が必須です。

患者さん自身が薬剤を取り扱うため濃度が薄く、効果が出るまでに時間がかかるでしょう。

持続期間の目安は6ヶ月~1年、費用の目安は2~5万円ほどになります。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方をあわせた方法です。

それぞれのホワイトニングの利点が活かされ、効果が出るのも早い上に持続期間も長いのが特徴です。

ただし、その分だけ費用が高いため、デュアルホワイトニングはとことん白さにこだわる人向けの方法です。

まとめ

いかがでしたか?

最後に、ホワイトニングに関する説明についてまとめます。
 
1. ホワイトニングをできない人 :重度の知覚過敏の人、虫歯や歯周病にかかっている人、妊娠・授乳中の女性

2. ホワイトニングの効果が期待できない歯 :テトラサイクリンの影響で変色した歯、神経を失った歯など

3. ホワイトニングの仕組み :透明ガラス状のエナメル質を曇りガラス状に変化させ、光の乱反射を利用する

4. ホワイトニングの種類 :オフィスホワイトニングをはじめとして、3つの方法が存在する
 
これら4つのことから、ホワイトニングに関する説明について分かります。

ちなみに、ホワイトニングでは薬剤によって知覚過敏が起こる人もいるため、

治療で痛みやしみを感じる人もいますが、これらは一時的なものです。
 
そのため、もしもホワイトニングして痛みが続くようであれば、必ず医師に相談するようにしてください。

また、ホワイトニングは重ねて行える治療ですから、定期的に行うことで白さを維持できます。