セラミック治療を希望していますが、注意点はありますか?

 

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。

今回のテーマは「セラミック治療に必要な知識」です。

最近では、詰め物・被せ物の素材に審美性を求める人が増加しています。
 
それに伴って人気なのがセラミック治療であり、

銀歯ではなくセラミックの人工物を希望する人が増えてきました。

そこで、ここではセラミック治療において覚えておくと便利なことをお伝えしておきます。
 

セラミックのメリットを押さえておく

ただ人気というだけでセラミックにするのはおすすめできません。

セラミックを希望するからには、まずセラミックのメリットを押さえておきましょう。

メリット1. 審美性が高い

見た目の美しさはセラミックの最大のメリットです。

白いのはもちろんですが、光沢ある自然な白さを持っているのがセラミックの特徴で、

さらに細かい色の調節も可能なため、自分の歯の色に合った自然な白さを再現可能です。
 

メリット2. 二次虫歯を予防しやすい

セラミックは陶器ですから、茶碗や湯呑みを想像すると分かるとおりツルツルしています。

そのためプラークが付着しにくく、さらに製作工程においてサイズの誤差も生じにくくなっています。

ピッタリはまることで隙間が生じにくくなり、これらの理由からセラミックは二次虫歯を予防しやすいのです。
 

メリット3. 長持ちしやすい

人工物の寿命はケア次第で大きく変わるため、セラミックの寿命を正確に断言することはできません。

しかし、自由診療のセラミックは保険診療の銀歯などに比べて素材の質が高く、

相対的に長持ちしやすい傾向があり、ケア次第では10年以上の使用も可能でしょう。
 

メリット4. 金属を使用していない(一部のタイプを除く)

金属アレルギーの人は、金属を使用しているという理由だけで銀歯を使うことができません。

その点、セラミックの素材は陶器ですから、金属アレルギーの人でも安心して使えます。

ただし、「一部のタイプを除く」という点に注意が必要で、これについては以下の項目で解説していきます。
 

セラミックのデメリットを押さえておく

セラミックのメリットを押さえた後は、デメリットも押さえておきましょう。

デメリットを知らずにセラミックにすると、後悔してしまうケースもゼロではありません。
 

デメリット1. 費用が高い

セラミックの最大のデメリットになるのが費用の高さです。

というのも、セラミックは自由診療になるため、保険診療の銀歯に比べて費用が高いのです。

そのため、費用の安さを最優先する場合は、セラミックはむしろおすすめできない素材です。
 

デメリット2. 強度が金属に劣る

決して強度が低いわけではないですが、比較して考えるとセラミックの強度は金属に劣ります。

何しろセラミックは陶器ですから、あまり強く噛むと割れてしまうこともあるでしょう。

寿命という耐久力は高いものの、頑丈さという強度は大幅に高いわけではありません。
 

セラミックの種類とそれぞれの特徴

メリット・デメリットを押さえた上でセラミックを希望する場合、最後にセラミックの種類を決めましょう。

セラミックには以下の4つの種類があり、それぞれ異なった特徴を持っています。

ただし、どの種類のセラミックを取り扱っているかは、歯科医院によってそれぞれ異なります。
 

オールセラミック

文字どおり、100%セラミックでできているタイプです。

全てのセラミックの中で最も美しく、なおかつ高い機能性を誇ります。

性能だけで考えるならオールセラミックがおすすめですが、一方で費用が高めに設定されているのが欠点です。
 

ハイブリッドセラミック

セラミックの微粒子にレジンを練り込んだタイプです。

審美性の高さはオールセラミックに劣りますし、長年使用すると変色してしまいます。

ただし費用は比較的安く設定されているため、お手軽にセラミックにしたい人におすすめです。
 

メタルボンド

金属のフレームにセラミックを焼き付けたタイプです。

金属を使用しているため強度が高く、奥歯でも安心して使用できるセラミックです。

注意点は金属を使用していることであり、メタルボンドは金属アレルギーの人は使用できません。
 

ジルコニアセラミック

メタルボンドの欠点を補ったタイプで、人工ダイヤモンドを使用しています。

元の審美性がメタルボンドより高く、さらに金属を使用していないので金属アレルギーの人にも安心です。

ただし費用は高く、比較するとオールセラミックに次ぐ費用になっています。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、セラミック治療に必要な知識についてまとめます。
 
1. セラミックのメリットを押さえておく :審美性が高い、二次虫歯を予防しやすい、長持ちしやすいなど

2. セラミックのデメリットを押さえておく :費用が高い、強度が金属に劣る

3. セラミックの種類とそれぞれの特徴 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンドなど
 
これらのことから、セラミック治療に必要な知識について分かります。

補足すると、被せ物の場合はハイブリッドセラミックのみ条件次第で健康保険適用が可能です。

ただし、この場合のハイブリッドセラミックは自由診療のハイブリッドセラミックとは異なるもので、

審美性・耐久性の点で劣ったものになります。

そのため、虫歯を治療したといって安心せず、再発を予防することを心掛けましょう。