詰め物が取れてしまった場合はどうすれば良いですか?
西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「詰め物が取れてしまった場合」です。
虫歯の治療などで処置した詰め物は、何らかの原因によって取れてしまうことがあります。
そんな時はつい慌ててしまいがちですが、間違った対処をしなければ問題ありません。
詰め物が外れた時にするべきこと・してはいけないこと・注意点についてまとめます。
現在詰め物を使用している人は、今回説明することを覚えておきましょう。
詰め物が取れる原因
詰め物が取れた場合、対処方法以前になぜ取れたのかが気になる人もいるでしょう。
そこで、詰め物が取れる原因として主なことを次にまとめます。
原因1. 劣化
詰め物は永久に使うことはできず、年数の経過によって劣化していきます。
寿命の長さは素材によって異なり、またケア次第で長くも短くもなるのです。
・銀歯の寿命 :およそ3~5年
・レジンの寿命 :およそ5年
・セラミックの寿命 :およそ10年~20年
これらの年数はあくまで目安ですし、例え長持ちするセラミックでもケアを怠れば寿命は短くなります。
ただし、素材の質で考えれば保険診療の銀歯・レジンよりも自由診療のセラミックの方が長持ちしやすいでしょう。
詰め物は劣化することによって接着が弱まり、やがて外れてしまいます。
原因2. 事故
歯に強い衝撃を受けた場合、詰め物が取れる事故が起こることがあります。
転倒してぶつける、スポーツでぶつかるなどケースは様々ですが、
年数経過した詰め物ほど衝撃で取れてしまう可能性が高いでしょう。
詰め物が取れた場合に多い質問
詰め物が取れた場合の質問として、多く挙げられるものとその回答をまとめます。
飲み込んでしまった場合はどうすれば良い?
このような事態を想定して、詰め物の素材には身体に害悪なものを使っておらず、後に便と一緒に出てきます。
ただ、不安であれば歯科ではなく内科を受診して、レントゲン検査を受けると確実です。
すぐに歯科医院に行かなくても大丈夫?
詰め物が取れた時はすぐに歯科医院に行くのが理想ですが、タイミングによっては不可能な場合もありますね。
1週間程度なら虫歯が進行することはないため、詰め物が取れてから1週間以内には歯科医院に行きましょう。
取れた詰め物は再利用できる?
劣化・変形・欠損などがなければ、取れた詰め物を歯科医院に持っていけば再利用できる可能性もあります。
もっとも、使用してから数年経過している場合は交換を推奨します。
詰め物が取れた時にやってはいけないこと
詰め物が取れた場合、絶対にやってはいけないことが3つあります。
詰め物が取れた状態で強く噛む
詰め物が取れた歯は象牙質が露出しているため脆く、強い力で噛むと歯にヒビが入ってしまいます。
そのため、詰め物が取れた状態ではあまり強く噛まないようにしてください。
そのまま放置する
詰め物が取れた状態で放置すると、歯にヒビが入る・細菌に感染するなどの問題が起こります。
また、食べカスが詰まって口臭・フードインパクションが起こる可能性もあります。
自分で修理する
例えば、接着剤を使って自分で詰め物を入れようとする人がいますが、これは絶対にやってはいけません。
詰め物の接着に使われているのは専用の接着剤であり、歯科医院でしか対処できません。
詰め物が取れることで起こる問題
上記の説明と重複する部分がありますが、詰め物が取れてしまうことで次の問題が起こります。
虫歯が再発する
詰め物が取れたままにしておくと患部が細菌に感染、せっかく虫歯治療を終えた歯が再度虫歯になってしまいます。
ちなみに、このような虫歯の再発を二次虫歯(二次カリエス)と呼びます。
知覚過敏が起こる
詰め物が取れた歯は象牙質が露出しているため、刺激に対して敏感な状態になっています。
そのため、温度・接触などによって歯に痛みを感じてしまい、これを知覚過敏と呼びます。
歯が欠ける・割れる
象牙質が露出した状態の歯は脆く、エナメル質に覆われた歯に比べて強度が劣ります。
そのため、衝撃や噛み合わせる動作によって歯が欠ける、もしくは割れてしまうことがあります。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、詰め物が取れてしまった場合についてまとめます。
1. 詰め物が取れる原因 :詰め物の劣化(寿命は素材によって異なる)、衝撃などによる事故
2. 詰め物が取れた場合に多い質問 :飲み込んでしまった場合の対処など、回答は本文にて記載
3. 詰め物が取れた時にやってはいけないこと :強く噛み合わせる、放置する、自分で修理する
4. 詰め物が取れることで起こる問題 :虫歯の再発(二次虫歯)、知覚過敏が起こる、歯が欠ける・割れる
これら4つのことから、詰め物が取れてしまった場合について分かります。
詰め物を交換せずにずっと使用していると、いずれ劣化して取れてしまうでしょう。
もっとも、例え取れてしまってもすぐに歯科医院に行けばそこまで大きな問題は起こりませんが、
放置すれば虫歯の再発や歯の破損などの事態を招いてしまいます。