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定期的に頭痛が起こりますが、歯並びの悪さが原因かもしれないと言われました

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「歯並びの悪さが健康面にもたらす問題について」です。歯並びが悪いと審美面に問題をもたらすことは言うまでもないでしょう。

しかしそれだけでなく、歯並びの悪さは健康面にも問題をもたらします。それも口の中の健康面だけでなく全身の健康面に悪い影響をもたらし、一見歯並びの悪さと無関係に思える問題を引き起こすこともあるのです。

頭痛

まず、歯並びが悪いということは噛み合わせも悪いということを理解しなければなりません。
そして、噛み合わせが悪いことは慢性的な頭痛を引き起こす原因になり、
それは噛む時に使う筋肉が噛み合わせの悪さによって悪い影響を受けるためです。

噛み合わせの悪さと頭痛は無関係に思えますが、噛む時に使う筋肉はそうではありません。
なぜなら、噛む筋肉の一つである側頭筋は頭の横につながっているからで、
噛み合わせが悪いと側頭筋が悪い影響を受け、慢性的な頭痛を引き起こしてしまうのです。

肩こり

これは頭痛が起こるメカニズムと全く同じで、
噛む筋肉には広頸筋と呼ばれる筋肉があり、広頸筋は首から肩にかけてつながっています。
このため、噛み合わせの悪さで広頸筋が悪い影響を受けることで、その影響が肩に及んでしまいます。

それが肩こりであり、つまり噛み合わせが悪いと慢性的な肩こりを引き起こしてしまうのです。
歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなりますから、
そう考えると歯並びが悪い人は慢性的な肩こりを引き起こすことになるのです。

虫歯

歯並びが悪ければ歯磨きがしづらく、凸凹した歯並びでは歯磨きの精度が落ちてしまいます。
また、歯と歯が重なっている場合はそこにプラークが溜まってしまうこともあるでしょう。
さて、歯磨きの精度が落ちるということは、磨き残しが多くなるということになります。

そして、磨き残しが多くなればプラークが長く停滞することになり、
プラークが長く停滞するということは、それだけ虫歯になるリスクが高まるということになります。
歯並びが悪ければ歯ブラシが届かない箇所も多いでしょうし、確実に虫歯になりやすくなってしまいます。

歯周病

歯並びの状態次第では、噛み合わせの悪さによって口呼吸になります。
口呼吸は文字どおり口で呼吸をするため、乾燥した空気を直接口の中に取り込む形になります。
そうすると口の中が乾燥してしまうため、唾液の分泌量が低下してしまいます。

唾液は細菌を流す役割を担っていますが、分泌量の低下によってその働きは不充分になりますし、
何より口の中が乾燥状態になると酸欠状態の環境を好みとする嫌気性菌が活発に働きます。
嫌気性菌は歯周病の原因菌でもありますから、働きが活発になれば歯周病になりやすくなってしまいます。

細菌感染

空気中には様々な細菌が舞っており、呼吸によってそれを取り込んでしまいます。
ただし鼻呼吸の場合、進行経路に鼻の粘膜がありますから、この粘膜によって細菌はろ過されます。
一方口呼吸の場合は乾燥した空気を直接口の中に取り込み、細菌ごと喉に送り込んでしまいます。

このため、鼻呼吸に比べて身体の中に細菌が侵入しやすく、そのため感染もしやすくなるのです。
口呼吸は噛み合わせが悪いとなりやすく、歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなります。
つまり歯並びが悪い人は口呼吸になりやすく、口呼吸が原因で細菌に感染しやすくなってしまいます。

顔の輪郭の歪み

歯並びが悪ければ口元の見た目が悪くなる…ここまでは想像できると思います。
しかし、見た目が悪くなるのは口元だけでなく、顔の輪郭全体に言えることです。
と言うのも、まず歯並びが悪ければ噛み合わせも悪くなります。

そして、噛み合わせが悪ければ顎が変形してしまいます。
顎は顔の輪郭の一部ですから、顎の変形は顔の輪郭の歪みにもなるのです。
つまり歯並びの悪さは口元だけでなく、顔の輪郭自体の見た目の悪さに影響するのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯並びの悪さが健康面にもたらす問題についてまとめます。

1. 頭痛 :噛む筋肉である側頭筋が悪い影響を受けることで起こる
2. 肩こり :噛む筋肉である広頸筋が悪い影響を受けることで起こる
3. 虫歯 :歯並びが悪いと歯が磨きづらく、歯磨きの精度が低下する
4. 歯周病 :口呼吸によって口の中が乾燥状態になると、歯周病の原因菌の働きが活発になる
5. 細菌感染 :口呼吸だと鼻呼吸のように粘膜を通過しないため、細菌を喉に直接送り込んでしまう
6. 顔の輪郭の歪み :見た目が悪さは口元だけでなく、顔の輪郭にまで及ぶ

これら6つのことから、歯並びの悪さが健康面にもたらす問題について分かります。
歯並びが悪い人は矯正治療で治そうとしますが、治療は審美目的と答える人が多いでしょう。
しかし歯並びの悪さが健康面に問題をもたらすことを考えると、
矯正治療には審美目的だけでなく健康目的も含まれていることが分かります。