子供でもホワイトニングはできますか?

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。今回のテーマは「ホワイトニングができないケースについて」です。治療を希望する時、年齢などが理由でその治療を受けられないケースがあります。

こうした制限は審美治療に多く、審美治療は文字どおり審美目的の治療のため、健康のために一刻も早く必要というわけではありません。ですから審美治療では安全性が最優先され、その結果治療を受けられないケースがあるのです。

子供のホワイトニングについて

子供がホワイトニングを希望した場合、ほとんどの歯科医院では治療を受けられないでしょう。子供は年齢的に成長期であり、歯も常に成長を続けています。逆に言えば、子供の歯はまだ完成しておらず、未熟な状態にあるわけです。

そして、未熟な状態の歯にとってホワイトニングの薬剤は刺激が強すぎます。このため、歯を白くするどころか歯にダメージを与える結果になってしまい、それが理由で子供にホワイトニングはすすめられないのです。

何歳からホワイトニングできるのか

ホワイトニングについては明確な年齢制限はなく、例えば上限も決まっていません。しかし子供の歯の状態を考えると、18歳未満はホワイトニングを受けられない歯科医院が多くなっています。とは言え明確な年齢制限がない以上、歯科医院に行って相談することは可能でしょう。

歯の成長には個人差がありますし、患者さんによってホワイトニングしたい事情もあると思います。例えば子供が芸能界のオーディションを受ける、歯が変色しているせいでからかわれている、15歳を過ぎたあたりなら、こうした場合は相談次第で歯科医がOKのサインを出すかもしれません。

18歳を過ぎてもホワイトニングできないケース

ホワイトニングの可否の基準になるのは年齢だけではありません。このため、例え18歳を過ぎていてもその人の状態によってはホワイトニングを受けられないケースがあり、具体的には次のようなケースがそれに該当します。

虫歯がある

虫歯がある人でもホワイトニングを受けられますが、まずは虫歯の治療が優先です。実際にホワイトニングを受けられるのは虫歯が治って安定してからになります。これは虫歯が進行している場合、ホワイトニングの薬剤によって知覚過敏を引き起こしてしまうからです。

歯周病がある

歯周病がある人も虫歯と同じで、ホワイトニングを受けられるのは歯周病の治療が終わってからです。これは歯周病が進行すると歯肉退縮が起こり、そうなると歯肉の高さが下がって歯の根が露出します。歯の根は象牙質が剥き出しのため、ホワイトニングの薬剤で知覚過敏を引き起こしてしまうからです。

妊娠している

妊娠中の女性がホワイトニングした時、ホワイトニングの薬剤がお腹の胎児に影響があるかは不明です。不明だからこそ、万一を考えてホワイトニングを受けられない歯科医院がほとんどです。授乳中の女性にも同じことが言え、ホワイトニングを受けられるのは授乳を終えてからになります。

重度の知覚過敏

基本的に重度の知覚過敏の人はホワイトニングをしない方が良いでしょう。ホワイトニングは薬剤で知覚過敏を引き起こすことがあるからです。特に、知覚過敏の原因がハッキリと分からない場合は歯科医に相談してください。

ホワイトニングの効果がないケース

ホワイトニングは決して万能ではないため、どんな歯でも白くできるわけではありません。次のケースはいずれもホワイトニングしても効果がない、もしくはほとんど白くなりません。

テトラサイクリンで変色した歯

テトラサイクリンとは、以前子供の風邪薬に使用されていた抗生物質です。このテトラサイクリンによって変色した歯は、ホワイトニングでもほとんど白くなりません。現在でも、治療内容によってテトラサイクリンは使用されています。

詰め物や被せ物

詰め物や被せ物などの人工物はホワイトニングできません。もちろん詰め物や被せ物をしている人がホワイトニングすることはできますが、白くなる対象となるのは天然の歯のみです。詰め物や被せ物を白くするのはセラミック治療です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングができないケースについてまとめます。

1. 子供のホワイトニングについて :未完成の歯にとってホワイトニングの薬剤はダメージになってしまう
2. 何歳からホワイトニングできるのか :一般的に18歳未満はホワイトニングを受けられない歯科医院が多い
3. 18歳を過ぎてもホワイトニングできないケース :虫歯がある、歯周病がある、妊娠中、重度の知覚過敏
4. ホワイトニングの効果がないケース :テトラサイクリンで変色した歯、詰め物や被せ物

これら4つのことから、ホワイトニングができないケースについて分かります。ホワイトニングは過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤を使用するため、未熟な状態の子供の歯にこれらを使用することはリスクが大きくなります。このため、基本的に18歳未満の子供はホワイトニングを受けられない歯科医院がほとんどです。