• ホーム
  • ブログ
  • 「噛み合わせが悪い原因=歯並びが悪い」と考えれば間違いないですか?

「噛み合わせが悪い原因=歯並びが悪い」と考えれば間違いないですか?

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「噛み合わせが悪くなる原因」です。
歯並びが悪い人は、同時に噛み合わせの悪さも自覚していることでしょう。

と言うのも、歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪くなるからで、
考えてみれば凸凹した歯並びであれば正常な噛み合わせにならないのは当然です。
しかし、噛み合わせが悪くなる原因はそれだけではありません。

そもそも歯並びはなぜ悪くなるのか

噛み合わせが悪くなる原因は歯並びの悪さだけではないものの、
割合としては歯並びの悪さが原因となっているケースが多いのも事実です。
そこでまず考える必要があるのが、そもそもなぜ歯並びが悪くなるのか…つまり歯並びが悪くなる原因です。
実は歯並びが悪くなる原因の多くは幼少期の生活習慣にあり、例えば次のような行為が該当します。

・よく噛まない
顎の発育を促進するのに必要なことは噛むことで、噛む回数が多いほど顎はよく成長します。
子供の頃、「食事はよく噛んで食べなさい」と教えられた経験のある人がほとんどだと思いますが、
この教えは顎の正常な成長を考えてのものです。
よく噛まない…すなわち噛む回数が少なければ顎の発育が悪くなり、歯並びの悪さを引き起こすのです。

・食事の姿勢が悪い
子供は身長が低いため、食事の時には足がつかない状態で椅子に座って食べることがあります。
これも問題で、足がつかない状態だと姿勢が悪くなり、食事するために身体が前方に傾きます。
この時に頭が上向きになりますし、下顎を後方に引っ張る力がかかります。
これが顎の発育の妨げとなってしまい、成長が抑制されて歯並びに影響するのです。

・口に関係した癖
「舌で歯を前方に押し出す」、「指しゃぶり」、「爪噛み」…どれも子供ならではの日常の癖ですが、
こうした癖は歯並びが悪くなる、もしくは噛み合わせが悪くなる原因になります。
例えば「指しゃぶり」の場合、指をしゃぶる時にかかる力は想像以上に大きなものです。
その力が負担となってしまい、歯並びや顎の骨の成長に悪影響を及ぼしてしまうのです。

…このように、一見何でもない行為が歯並びを悪くさせる原因となっています。
また、歯並びが悪くなる原因全てが幼少期にあるわけではなく、
例えば「虫歯で歯を失っている」、「歯を食いしばる」など、大人でも関係しているものがあります。

噛み合わせが悪くなる原因

次に、噛み合わせが悪くなる原因…それも「歯並びの悪さ」以外の原因を説明します。
例え歯並びが正常でも、その他の様々なことが原因で噛み合わせが悪くなることがあります。

・口呼吸
口呼吸は乾燥した空気を口に取り込んで唾液を蒸発させるため、
虫歯や歯周病のリスクを高める原因にもなります。さらに噛み合わせにも影響し、
上下の前歯が徐々に前方に出ることから、上下の前歯にスペースが発生して噛み合わせが悪くなります。

・歯ぎしり
歯ぎしりを繰り返せば、摩擦によって歯は少しずつ削られていきます。
そうなると本来の高さよりも歯が低くなり、上手く噛み合わなくなってしまいます。
歯が擦り減るという点から、力を入れ過ぎた歯磨きや食いしばりにも同様のことが言えます。

・歯を失ったままにしている
例えば奥歯を失った場合、噛む力を支えきれなくなって前歯の噛み合わせが悪くなります。
また、歯を失うことで隣接する歯が動くため歯並びと噛み合わせが悪くなります。
ちなみに、歯を失うケースは虫歯や歯周病や事故などがあります。

・被せ物の高さが合っていない
虫歯治療などでは被せ物を立てることがありますが、被せ物の高さが合わないと噛み合わせが悪くなります。
また、入れ歯やインプラントの高さが合わない場合にも同様のことが言え、
改善のためには歯科医院で被せ物の高さの調整をしなければなりません。

噛み合わせの悪さで起こる問題

噛み合わせが悪くなる原因は上記のとおりです。では、噛み合わせが悪いとどんな問題があるのでしょうか。
噛み合わせが悪いこと自体は病気ではないため、虫歯のように治療が必須というわけではありません。
しかし病気を引き起こす原因になり得るため、健康のために改善をおすすめしています。

・虫歯や歯周病になりやすくなる
・顎関節症になりやすく、さらに重症化もしやすい
・顎が歪むことで顔の輪郭が歪んで見える
・特定に歯に負担をかけてダメージを与える
・肩こりや頭痛の原因になる

…これらはいずれも噛み合わせの悪さによって起こる問題で、
審美面だけでなく健康面においても大きなマイナス影響があることが分かります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせが悪くなる原因についてまとめます。

1. そもそも歯並びはなぜ悪くなるのか :よく噛まないなど、幼少期の生活習慣に原因があるケースが多い
2. 噛み合わせが悪くなる原因 :口呼吸、歯ぎしり、歯を失ったままにしている、被せ物の高さが合わない
3. 噛み合わせの悪さで起こる問題 :虫歯や歯周病になりやすい、顎関節症になりやすいなど

これら3つのことから、噛み合わせが悪くなる原因について分かります。
例え虫歯や歯周病がないとしても、噛み合わせが悪ければ完全に健康な状態とは言えません。
また、噛み合わせの悪さは歯や歯肉だけでなく、全身の健康に悪影響を及ぼします。
例えば慢性的な肩こりや頭痛が起こるのであれば、その原因は噛み合わせの悪さにあるのかもしれません。