噛み合わせが悪いかどうかは自分で分かりますか?

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「噛み合わせの状態を知るための自己診断」です。
噛み合わせの悪さは病気ではないものの、病気を招く原因になります。

噛み合わせが悪いことで虫歯や歯周病になるリスクが高まりますし、
それだけでなく顎関節症になるリスクまで高まります。
このため、噛み合わせの悪さは決して軽視できない問題です。

噛み合わせの状態を知るためには

例え噛み合わせが悪くてもそれを自覚しにくいため、
自分の噛み合わせの状態は正確に知らない方がほとんどでしょう。
噛み合わせの状態を知るには、鏡で自分の歯の状態を見て次の点に注目することです。

左右の歯

噛み合わせた時に上下の前歯の中心が一致しているかを確認し、一致していれば正常です。
一致していない場合、上下の歯の噛み合わせか顎の骨が左右にずれた状態になっています。
顎の骨については子供の場合は成長途中であるため、例え顎の骨にずれがないとしても、
左右の歯の噛み合わせの悪さを放置すると成長過程でずれていってしまいます。

前後のバランス

前歯と奥歯の噛み合わせに注目し、上の歯が下の歯よりも2ミリほど外側に並んでいると正常です。
一方、バランスが悪いのは出っ歯や受け口になっている状態です。
前後のバランスが悪くなる原因は上下の顎の骨が大きく成長しすぎている、
もしくは生まれつき小さいなどが考えられ、バランスの悪さによって発音がしづらいなどの問題があります。

上下の前歯の噛み合わせの深さ

前歯の噛み合わせの深さは2ミリほどが正常です。これより深いと噛み合わせが悪く、
浅い場合も食べ物が噛み切れなくなります。特に噛み合わせが深いと下の前歯が上の前歯に噛み込みます。
そうなると下顎の成長時に前に出られなくなるため、出っ歯になってしまう可能性が高くなります。
また、上下の歯の噛み合わせが合っていない場合、スペースが空いている場合も噛み合わせが悪い状態です。

横顔を見た時の口元

自然に口が閉じ、なおかつ鼻呼吸になっているのが正常です。
自然に口が閉じられないのであれば歯並びが悪く、前歯が前に出てしまっていることが考えられます。
また、口呼吸になっていると悪い菌が直接取り込まれて喉から病気を招きやすくなり、
さらに口の中が渇いた状態になることから虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

正面から顔を見た時の唇

まず左右の目から唇の両端までの距離に注目し、これがずれている場合は左右の噛み合わせが悪いです。
また、笑顔の時の唇の両端の高さにも注目し、やはりずれている場合は左右の噛み合わせが悪い状態です。
つまり、それぞれの距離や高さが均等なら噛み合わせが良いことになります。
唇に注目すれば良い点で、他の方法に比べて自己診断しやすいのでぜひ確認してみましょう。

歯並び

歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなり、正常な歯並びとは歯が綺麗に一列に並んでいる状態です。
歯並びが悪いパターンとしては単に歯並びが凸凹しているだけでなく、
歯が重なって生えている、もしくは歯と歯の間に隙間があるのも歯並びが悪い状態に含まれます。
ただし歯と歯の間の隙間については、乳歯の場合は隙間があるのが正常です。

噛み合わせの悪さで起こる問題

噛み合わせが悪いこと自体は病気ではありません。
しかし病気を招く原因になりますし、それ以外にも様々な問題を引き起こします。

肩こりや頭痛が起こる

噛む時には筋肉を使用しますが、噛み合わせが悪いことで筋肉が悪影響を受けます。
正確には広頸筋と側頭筋で、それぞれ悪影響を受けることで肩こりや頭痛の原因になります。

顎関節症になりやすい

噛み合わせが良くても顎関節症になることはありますが、
噛み合わせが悪いと発症のリスクが高まり、さらに重症化しやすい傾向があります。

体調不良になりやすい

噛み合わせが悪い方は口呼吸になっていることが多く、
口呼吸は鼻呼吸に比べて身体に細菌を取り込みやすいため、風邪などの体調不良が起こりやすくなります。

歯にダメージを与える

噛み合わせが悪いということは、噛んだ時に特定の歯に過剰な力がかかるということになります。
該当する歯は本来よりも大きな力がかかってしまい、その負担からダメージを受けてしまいます。

虫歯や歯周病になりやすい

歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪い場合に起こる問題です。
歯並びが悪いと歯が磨きづらく歯磨きの精度が落ちるため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、噛み合わせの状態を知るための自己診断についてまとめます。

1. 噛み合わせの状態を知るためには :左右の歯、前後のバランスを含めた6つの箇所に注目
2. 噛み合わせの悪さで起こる問題 :肩こりや頭痛が起こる、顎関節症になりやすいなど

これらのことから、噛み合わせの状態を知るための自己診断について分かります。
文章だけではイメージしづらいと思うので、
今回お伝えしたポイントは手を使ってジェスチャーすると分かりやすいと思います。
また、歯科医院で診察してもらうことで噛み合わせの正確な状態が分かります。