審美治療ってなんですか?

審美治療とは言うのは、文字どおり美しさを求める、いわば美容目的の治療になります。
また、美容目的と言うと、一般的にはエステや整形、脱毛などを想像する人が多いでしょう。
歯科の世界おいてもこうした美容目的の治療があり、それらは全て審美治療として扱われています。
では、審美治療は虫歯治療などと比べて具体的にどんな点が異なるのでしょうか?
ここでは、従来の虫歯などの治療を比較しながら、審美治療について説明していきます。

1. 審美治療の種類

審美治療の種類を挙げると、ホワイトニング、インプラント、矯正、セラミック治療などがあります。
ホワイトニングは歯を白くするための治療で、市販のホワイトニング歯磨き粉と違い、資格を持った歯科医しか扱えない薬剤を使用して、本格的に歯を白くします。

インプラントは人工の歯を埋め込み、入れ歯と違い、天然の歯と同じ感覚の歯を手に入れることができます。
矯正は歯並びを良くするためのもので、様々な種類の矯正器具を使用して行われます。
セラミックは銀歯と同じ被せ物の一種ですが、天然の歯と同等以上の美しさを誇っています。

2. 自由診療と保険診療

歯科治療は、自由診療と保険診療の二種類の治療に分けられています。
そして、審美治療は前者の自由診療に該当します。つまり、自分の意思で受ける治療という意味です。
本来治療とは、身体に何らかの異常をきたし、私生活が困難な状況にあるために治療を行います。

歯科の世界で言うなら、虫歯や歯周病の治療がそれに該当します。
一方、自由治療はこうした健康面に関係なく、いわば美容目的のために受ける治療になります。
これが自由診療と保険診療の違いですが、単に表現の違いだけでなく、治療費にも大きな差があります。

3. 保険が適用されない理由

審美治療は保険が適用されないですが、これは審美治療が美容目的の自由診療があることが理由です。
これは、冒頭に登場したエステや整形などをイメージすると分かりやすくなります。
こうした美容目的の治療は、健康面は一切関係なく、自分を美しくするための治療です。
このため、風邪や病気になった時に行う治療のような健康保険が適用されないわけです。

最も、例外的に保険が適用されるケースがあり、インプラントにおいては平成24年に基準が改定されました。
それは病気や事故が原因で、インプラントをせざるを得ない状況にのみ保険が適用されるのです。
しかし、単に病気や事故と言うだけでなく、顎の骨が一定以上欠損しているなど、保険適用となる条件は非常に厳しいものになっています。

4. 審美治療を受ける際の注意点

審美治療を受ける際に重要なのは、歯科医院選びです。
虫歯などの場合、何も考えずに近くにある歯科医院に行くでしょうが、審美治療を受ける際は、事前に情報収集して、信頼と実績に優れた歯科医院を探す必要があるのです。

これは、料金のトラブルはもちろん、自身の安全性を高めるために必須になります。
例えば、インプラントでは格安インプラントを謳って粗悪な素材を用いる歯科医院もあります。
また、分かりにくい料金提示を行い、結果的に多額の費用が必要となるようなトラブルも存在します。

5. 審美治療のメリット

美しい歯を手に入れることができる、これが最大のメリットです。
最も、これは単に自己満足と言うだけでなく、コンプレックスの解消にもなります。
自分に自信を持つことに繋がり、第一印象も良くすることができるのです。

このため、仕事と私生活の両方において充実することができますし、特に、自身の歯並びや歯の変色に悩んでいる場合、完全にその悩みを解決できるのです。
また、セラミック治療やインプラントなどは、従来の入れ歯や銀歯に比べ、見栄えがいいだけでなく、耐久性や利便性にも優れており、質においても高いレベルを誇っています。

6. 審美治療のデメリット

審美治療のデメリットは、治療においてお手軽さがないことです。
と言うのも、審美治療は費用が高いですし、治療期間も長くなっています。
このため、費用においても期間においても、従来の治療に比べると手間も負担が大きくなります。

また、虫歯などの治療と違い、審美治療ができる歯科医院が少ないこともデメリットです。
住んでいる場所によっては、遠くの歯科医院でしか審美治療ができないということもあり得るのです。
最も、費用が高くて治療期間が長くても、それに見合った歯が手に入ることも事実です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、審美治療とは何なのかについてまとめます。

  1. 審美治療の種類 :ホワイトニング、インプラント、矯正、セラミック治療などがある
  2. 自由診療と保険診療 :審美治療は自身の意思で受けるため自由診療になる
  3. 保険が適用されない理由 :健康上の理由ではなく美容目的の治療のため、審美治療は保険適用外
  4. 審美治療を受ける際の注意点 :信頼できる歯科医院を探す。実績や評判などを調べるべき
  5. 審美治療のメリット :歯に自信がない人はコンプレックスの解消になり、私生活でも自信が持てる
  6. 審美治療のデメリット :費用が高額、治療期間が長い。これらの点からお手軽さがない

これら6つのことから、審美治療とは何なのかが分かります。
審美治療は、今では一般的なものになりつつあり、多くの患者さんが希望しています。
一方、費用の高さがネックであることも事実です。
このため、高額な費用を払って美しい歯を手に入れたいかどうか、患者さんごとに抱くその結論が、審美治療は魅力的かどうかの基準になるのです。