歯列矯正は大人になってからでもできますか?

歯列矯正は子供の頃に行うことが多いですが、大人でも行うことができます。
また、口内の状態によっては、年齢が高くでも可能であり、子供専用の治療というわけではありません。
ここでは、大人の歯列矯正をテーマにして、大人が歯列矯正を行う際の特徴や注意点、また、実際の矯正方法までを分かりやすく解説していきます。

大人の歯列矯正の注意点

大人の場合、歯周病を引き起こしている可能性がありますし、既にいずれかの歯を失っていることもあります。
これらは歯列矯正において大きな支障となるため、こういった場合はそれらの治療が先になります。
ちなみに、矯正装置をつける箇所の歯が失われている場合、インプラントによって対処できます。

また、矯正中においても、歯周病などの口内の病気には警戒する必要があります。
こうした歯周病や歯を失っている状態、さらには歯茎の健康状態などは、子供に比べて問題がある可能性が高いため、大人が歯列矯正を行う際の特有の注意点となります。

歯列矯正の方法

手段としてはブラケットが主ですが、口内の状態や矯正箇所によって、適切な矯正方法を採用します。
また、矯正装置は基本的に装着したままになるため、私生活で見栄えに影響することがないように、プラスチック製などの目立たない矯正装置も存在します。

また、さらに便利なタイプを挙げると、自在に取り外しができるマウスピース型のものも存在します。
いずれにしても、大人が歯列矯正を行う場合は、プライベートやビジネス時の見栄えが気にならないよう、目立たない工夫がされた矯正装置がいくつも存在するのです。

通院に関して

歯列矯正は、矯正装置を装着すれば終わりというわけではないため、大人でも通院の必要性がでてきます。
ペースとしては月一回ほどになり、矯正終了後に関しても、経過の観察や保定期間によって、三ヶ月、もしくは半年に一度ほどの通院が必要となってきます。

ちなみに保定期間とは、矯正の後戻りを防ぐための保定装置を装着する期間であり、後戻りしやすい大人の歯列矯正においては、若干長めになります。
このため、トータルで長期間の通院が必要となるため、それが可能な距離の歯科医院を選択してください。

タイミング考慮の必要はない

歯や顎が成長しきっていない子供の場合、いつでも好きな時に歯列矯正ができるわけではなく、矯正にベストなタイミングというのが存在します。
一方、大人の場合はいずれも成長を終えているため、こうしたタイミングを考える必要はありません。

もっと分かりやすく言えば、子供の歯列矯正は年齢や時期から矯正開始のタイミングを考えます。
しかし、大人に関しては、矯正したいと思った時に希望すればいいのです。
これは、子供と大人の歯列矯正を比較した際の、違いの一つでもあります。

大人の歯列矯正のメリット

注意点ばかりが多いように思うかもしれませんが、もちろん大人の歯列矯正ならではのメリットもあります。
まず、今後の生活において、虫歯や歯周病予防がしやすいという点です。
歯並びがよくなれば、当然歯磨きもしやすいですし、不自然な隙間にプラークが溜まることもなくなります。
このため、口内の清潔を維持しやすくなり、それが虫歯や歯周病予防に繋がるのです。

また、最大のメリットは自分の笑顔に自信が持てることです。
最も、これは子供の歯列矯正にも同じことが言えるのですが、歯並びの悪さを自覚できる大人にとっては、笑顔に自信が持てることはコンプレックスの解消にもなるのです。
さらに、上記で解説したように、好きなタイミングで矯正が行えることも、メリットの一つに含まれます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯列矯正は大人になってからもできるのかについてまとめます。

  1. 大人の歯列矯正の注意点 :歯周病や歯を失っている可能性があり、これらの場合は治療が先になる
  2. 歯列矯正の方法 :取り外しが可能なものや目立たないものなど、私生活に支障がないよう配慮してある
  3. 通院に関して :月一回、矯正終了後も三ヶ月か半年ごとに通院が必要。通いやすい歯科医院を選ぶべき
  4. タイミング考慮の必要はない :歯や顎の成長を考慮する必要がないため、好きな時に矯正を希望できる
  5. 大人の歯列矯正のメリット :口内の健康が維持しやすくなり、見栄えにおけるコンプレックスも解消できる

これら5つのことから、歯列矯正は大人になってからもできるのかについて分かります。
大人が歯列矯正を行うことは、決して珍しいことでもないですし、特別なことでもありません。
このため、目立たないブラケットなど、大人の歯列矯正ならではの配慮もされているのです。

ただし、ここで解説したような大人特有の注意点も存在するため、それらもしっかりと把握する必要があります。
ちなみに、歯列矯正は保険適用外になるため、治療前の費用の確認は必ず行うようにしてください。
大人になってからの歯は動きにくいですが、矯正は充分可能なので、気になる人は検討してみてください。