ホワイトニングの種類を教えて下さい
ホワイトニングには、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、これら三つの種類があります。
また、それぞれにおいて違ったメリットとデメリットが存在します。
ここでは、それぞれのホワイトニングの方法ごとにメリットとデメリットを挙げ、ホワイトニングの仕組みについても解説していきます。
ホワイトニングの仕組み
使用するホワイトニング剤には、過酸化尿素と過酸化水素が含まれています。
これらは、一定の温度になることで水と酸素に分解され、この酸素がエナメル質の構造を変化させます。
歯の変色の原因は象牙質になるのですが、エナメル質を構造変化させることで、奥にある象牙質を見えなくさせるのです。
いわば、エナメル質がマスキングの役割を果たすわけです。
これによって、変色した象牙質が見えなくなるため、歯を白く見せることができるのです。
つまり、歯を白くすると言うよりは、薬品の効果を使い、歯を白く見せているのがホワイトニングの仕組みです。
ちなみに、冒頭で挙げた三種類以外に、市販のホワイトニング歯磨き粉がありますが、これは全く別物です。
こうした薬品を使用していない上、仕組みも異なるため、市販のタイプでは歯を白くする効果はありません。
オフィスホワイトニングとは
歯科医院で行うホワイトニングで、最もオーソドックスな方法になります。
カウンセリングなどを行ってから治療できるため、誤解のない治療効果を得られます。
特にホワイトニングの場合、テトラサイクリンによる変色には効果が期待できないですし、思ったより白くならなかったというマイナスの意見を聞くこともあります。
しかし、治療前に歯科医と相談やカウンセリングを行うことで、そういったトラブルを防ぐことができます。
その意味では、ホワイトニングの知識がない人は、この方法を選択するのがベストです。
歯科医院で行うだけあって、短期間で歯を白くできるのが大きなメリットになりますが、同じように短期間で後戻りしてしまうため、白さを維持するには、定期的な通院が必要になります。
ホームホワイトニングとは
マウスピースを使って自宅で行う方法ですが、マウスピースの入手方法によってはデメリットが増えます。
マウスピースは歯科医院で作成してもらうのですが、ネットを使えば海外のサイトから直接購入も可能です。
そして、ネットで直接購入した場合は、マウスピースのサイズに問題がある可能性がありますし、正しいホワイトニングの方法を知らなければ、薬剤を使うことに危険性が増してしまうのです。
ホームホワイトニングの方法としては、ホワイトニング剤を入れたマウスピースを装着します。
装着の時間は二時間ほど必要なので、まずあなたが、それができるライフスタイルかどうかが重要になります。
徐々に白くなるというイメージなので、効果が出るのに時間がかかり、これがデメリットでもあります。
しかし、同時に後戻りする期間も長いため、オフィスホワイトニングより長持ちするメリットも持っています。
デュアルホワイトニングとは
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法です。
短期間で白くなるというオフィスホワイトニングとメリットと、長持ちするというホームホワイトニングのメリットを併せ持っているため、効果の高さでは断トツです。
このため、短期間で長持ちする白い歯を手にしたいのであれば、迷うことなくこの方法一択になります。
しかし、その反面、料金が高いというデメリットも持っています。
最も、料金が高い分だけ効果も高いので、これをどう判断するかで評価は変わります。
また、ホームホワイトニングを兼ねていることから、当然マウスピースの使用が必要になります。
このため、ホームホワイトニング同様、ライフスタイル面で問題がないかどうかを考える必要があります。
ホワイトニングの限界
ホワイトニングとは言え、万能ではないため、効果が期待できないケースもあります。
その代表として挙げられるのが、テトラサイクリンによって変色した歯です。
テトラサイクリンは以前、子供の風邪薬に含まれていた成分で、年代から予測すると、今の30代前後の人が該当する可能性が高くなっています。
また、白くなると言っても、どれくらい白くなるかのイメージがあるでしょうし、あなたのイメージと実際の仕上がりがイコールではないケースもあります。
このため、こうしたトラブルや失敗を招かない意味でも、歯科医院を通じたオフィスホワイトニング、もしくは、デュアルホワイトニングがおススメですし、しっかりとしたカウンセリングが必要となってきます。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングの種類についてまとめます。
- ホワイトニングの仕組み :薬剤でエナメル質を構造変化させる。市販のものはこれに該当しない
- オフィスホワイトニングとは :歯科医院で行うもので、短期間で白くなるが、後戻りも早い
- ホームホワイトニングとは :自宅で行うもので、白くなるのに長期間かかるが、白さが長持ちする
- デュアルホワイトニングとは :オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用で、最も効果が高い
- ホワイトニングの限界 :思うように白くならないケースもあり、その代表がテトラサイクリンによる変色
これら5つのことから、ホワイトニングの種類について分かります。
ホワイトニングは必須の治療でないため、行うかどうかはあなたの判断ですし、方法を決めるのもあなたです。
このため、それぞれの方法を知る必要があると同時に、メリットとデメリットも把握しておく必要があります。
今回紹介したことを参考にして、あなたにとって最も適切なホワイトニングの方法を選んでください。