歯の着色が気になります。原因と対策を教えてください。

口元は見た目の印象に大きく関わってきます。
特に歯は、自分が思っているより相手にあたえる印象を左右します。

歯に着色した汚れがついていると印象もよくないですし、自分でも気になってしまい、人前で笑ったり、話したりを躊躇してしまう方もいらっしゃると思います。

「歯の着色ってどうしてつくの？」「きれいにするにはどうしたらいいの？」
今回はそんな疑問をお持ちの方に、歯の着色の原因と対策についてお話していきます。

きれいな白い歯はそれだけで爽やかなよい印象をあたえますね。
白い歯を目指している方、着色が気になりなんとかしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

歯の着色の原因は？

歯の着色汚れの原因は、大きく二つに分かれます。

外因性のもの

色素が歯の表面についたものです。

食べ物や飲み物などに含まれる色素の代表的なものとして、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレート、ブルーベリーなどがあります。

色の濃いものが着色しやすそうだと思われがちですが、バナナや大豆製品などにも含まれていますので、注意しましょう。

その他に、歯の治療時に使用した金属の劣化や、レジン（プラスチック）の劣化でも歯の色に影響がでてきます。

内因性のもの

歯の内側が変色してくるものです。

歯の表面は透明なエナメル質でおおわれています。
その内側には少し黄色味がかかった象牙質があります。

年齢を重ねてくると、表面のエナメル質は少しずつすり減り、内側の象牙質は黄色味が濃くなってきます。

そのため、年齢と共に歯の色が少しずつ黄色味をおびてきます。

また、治療で歯の神経をとった場合、時間が経つにつれ歯が黒っぽく変色してくることがあります。

着色をきれいにするには？

歯の着色汚れが気になると、少しでも早くきれいにしたいですよね。
ここでは、着色をきれいにする方法を解説していきます。

歯磨き粉などのセルフケア

まずは、ホワイトニング効果のある歯磨き粉などを使用して歯を磨きましょう。
着色汚れには、研磨剤の入った歯磨き粉がよいといわれています。

ホワイトニング効果といっても着色を浮かして取り除くものや、着色をつきにくくするものなど、様々な種類がありますので、自分にあった歯磨き粉を選びましょう。

歯の表面が傷ついてしまうと、そこに着色しやすくなりますので、粒子が荒い歯磨き粉や磨くときの力加減には注意が必要です。

歯科医院でのクリーニング

どんなにていねいに歯磨きをしていても、落としきれない汚れはでてくるものです。
そのようなときは、歯科医院でクリーニングを受けてみましょう。

歯を漂白するホワイトニングとは異なり、クリーニングは汚れをとりきれいにする施術になりますが、それだけでも印象が変わってきます。

定期的にクリーニングを受けておけば、着色汚れがつきにくくなる効果も期待できますので、できれば継続的にクリーニングを受けましょう。

ホワイトニング治療

クリーニングで満足する白さにならない時は、ホワイトニング治療を受けるのも良いでしょう。

ホワイトニングは主に三つの種類があります。

• 歯科医院で受けるオフィスホワイトニング
• 自宅でマウスピースなどを使用しておこなうセルフホワイトニング
• 両方を併用しておこなうデュアルホワイトニング

それぞれメリット・デメリットがありますので、ホワイトニングを希望する方は歯科医院に相談してみてください。

着色を予防するには？

着色汚れをきれいにする方法をご紹介しましたが、できれば着色する前に防ぎたいものです。

また、クリーニングやホワイトニングできれいになった歯はできるだけ白さを長持ちさせたいですよね。

ここでは、着色の予防について解説していきます。

喫煙者はタバコを控える

歯の着色汚れというとタバコのヤニによる着色が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

タバコの着色汚れは歯磨きだけでは落とせません。
クリーニングやホワイトニングをおこなったとしても、またタバコを吸ったら同じことの繰り返しになります。

現在喫煙される方で、歯の着色汚れが気になる方は思い切って禁煙してみてはいかがでしょうか。

水を飲む・うがいをする　

飲食後は、できればその都度歯磨きをするのが望ましいですが、歯磨きができない時は水を飲んだりうがいをしたりしましょう。

特に着色しやすいものを口に入れた時は忘れずにおこなってください。
着色の色素が薄まり、汚れがつきにくい効果があります。

口呼吸をしない

口呼吸のくせがある方は口の中が乾燥しやすく、唾液の分泌が少なくなります。
そのため、歯についた汚れを唾液で洗い流すことができず、歯に汚れがつきやすくなります。

口呼吸のくせがある方は、意識して鼻で呼吸するようにしましょう。

定期的にクリーニングに通う

普段の歯磨きでは落としきれない汚れを、きれいにしてもらいましょう。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使い、ていねいに歯磨きをしても、自分で落とせる汚れには限界があります。
専用の器具や薬剤で頑固な汚れも、きれいにしてもらえます。

また、ホワイトニング治療をおこなった方は、きれいになったからそれで終わりではありません。
きれいになった歯をできるだけ長く保つためにも、クリーニングに通うことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。今回は、歯の着色が気になる方へ、原因や対処法についてお話してきました。

自分である程度は予防やケアできるものの、落としきれない汚れはでてきますので、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。

定期的に通うことは、むし歯や歯周病の予防にも役立ちます。
歯に不調がでたから通うのではなく、不調がでないように通うことを心がけてみてはいかがでしょうか。

歯がきれいになることで、気持ちまで明るくなります。
見た目の印象にも大きく関わってくる歯は、きれいにしておきたいものですね。