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歯周病予防における「生活習慣改善」について、正直どういう意味か良く分かりません。

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。今回のテーマは「歯周病予防と生活習慣改善」です。日本人が歯を失う要因で最も多いのが歯周病であり、最近では歯周病の低年齢化も問題になっています。

このため、歯周病については多くの人が危機感を持っており、予防方法を相談する患者さんも増えています。歯周病予防には「精密な歯磨き」と「定期検診の受診」と「生活習慣改善」の3つの方法が挙げられますが、このうち患者さんにとって分かりづらいのが「生活習慣改善」だと思います。

なぜ生活習慣改善が歯周病予防になるのか

そもそもなぜ生活習慣改善によって歯周病を予防できるのか?…その理由は2つあります。1つは歯周病が生活習慣病であるためで、文字どおり日常生活の中に発症の要因が潜んでいます。そんな発症の要因を少しでも多く取り除くには、生活習慣を見直して改善することが必要だからです。

もう1つの理由は、歯周病が細菌による感染症であるためです。細菌に感染するリスクは人によって違いますが、その差を生んでいるのが身体の免疫力です。身体の免疫力が高い人は細菌に感染しにくく、低い人は細菌に感染しやすくなります。

歯周病が細菌による感染症である以上、身体の免疫力を高めれば感染するリスクを減らせます。ではどうすれば身体の免疫力を高められるのか?…その答えとなるのが生活習慣の改善です。つまり「発症の要因の排除」と「身体の免疫力向上」…これらが、生活習慣改善が歯周病予防になる理由です。

生活習慣改善の具体的な改善方法

これについては説明が難しく、なぜなら患者さんによって生活習慣が全く異なるからです。本来なら定期検診を受け、そこで歯科医が患者さんの生活習慣をヒアリングし、その上で問題のある部分を指摘して改善のアドバイスを行うのが一般的です。

ただし、一例としていくつかの改善方法を挙げることはできるため、ここではそんな一般的な生活習慣改善の方法をお伝えします。

タバコを吸うのは止めよう

喫煙はその行為自体が歯周病になるリスクを5倍以上も高めます。また、歯周病になってしまった場合も重症化しやすくなる傾向があります。既にタバコを吸っている人でも、しっかりと禁煙すれば歯周病になるリスクを元どおりに下げられます。

しっかりと睡眠をとろう

睡眠不足になると身体が疲れて身体の免疫力が低下します。その意味では、疲労の蓄積が激しい人も同様に身体の免疫力が低下します。眠い、眠くない関係なく、身体を休めるためにしっかりと睡眠をとりましょう。

趣味や楽しむ時間を作ろう

日常生活を過ごす中で避けられないのがストレスの蓄積です。社会人として生活していると、毎日の仕事の中でもストレスを感じてしまうものですね。ストレスの蓄積は身体の免疫力を低下させるため、趣味や楽しみを見つけて程度に解消しましょう。

家族全員で予防意識を高めよう

歯周病菌は唾液を介して人から人にうつります。このため、例え自分が歯周病予防を徹底していても、家族の一人が歯周病になることでその原因菌をうつされてしまう可能性があります。そうならないためには、家族全員で歯周病予防を徹底することです。

リラックスできる時間を作ろう

身体が緊張状態になると交感神経が優位になり、口の中が渇いて唾液の分泌量が低下します。唾液の分泌量が低下すれば唾液の量が少なくなり、唾液による細菌の洗浄効果が失われてしまいます。このため、一日の中のどこかでリラックスして副交感神経を優位にできる時間を作りましょう。

入浴時はしっかりと身体を温めよう

入浴の目的は身体を綺麗にすることだけではありません。単に身体を洗うだけならシャワーだけでも充分と考える人もいますが、湯船に浸かって身体をしっかりと温めれば、体温も上がって身体の免疫力向上につながります。

定期検診のすすめ

歯科医院の定期検診は歯周病予防の方法の一つとして挙げられますが、それだけでなく歯周病の早期発見と早期治療ができるメリットもあります。自覚症状の少ない歯周病は「静かなる病気」とも呼ばれ、知らない間に進行させてしまう人が多いのです。

しかし、定期検診を受けていれば歯周病になっても歯科医がそれを発見できるため、自分で気づくよりも遥かに早いタイミングで発見して治療できるのです。いくら歯周病でも、早期発見して早期治療すれば歯を失うほどの事態にはなりません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病予防と生活習慣改善についてまとめます。

1. なぜ生活習慣改善が歯周病予防になるのか :歯周病は生活習慣病であるため
2. 生活習慣改善の具体的な改善方法 :一例として、「タバコを吸わない」、「しっかりと睡眠をとる」など
3. 定期検診のすすめ :定期検診を受ければ歯周病予防だけでなく、歯周病の早期発見にもなる

これら3つのことから、歯周病予防と生活習慣改善について分かります。歯周病は生活習慣病であり、細菌による感染症です。このため日常生活を見直し、改善することも予防につながります。

具体的な改善方法はその人の生活習慣によって異なるため、的確なアドバイスを求めるなら歯科医院での定期検診を受けてください。そうすれば、歯科医が患者さんの生活習慣をヒアリングした上で、的確なアドバイスを行ってくれます。