• ホーム
  • ブログ
  • 自分が歯周病か気になるので、自己診断する方法があれば教えてください

自分が歯周病か気になるので、自己診断する方法があれば教えてください

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「歯周病の有無をチェックできる自己診断」です。
歯周病は気づかない間に発症していることが多く、それは目立った自覚症状がないからです。

虫歯の場合は痛みを感じた時点で自分が虫歯だと気づきますが、
歯周病にはそのような分かりやすい自覚症状がなく、そのため発症しても気づきにくいのです
そこで目安ではありますが、自分が歯周病の有無が分かる自己診断の方法をお伝えします。

起床時の口のネバつきをチェック

歯周病になると口の中で歯周病菌が繁殖し、言わば細菌だらけの状態になります。
その影響で口の中がネバつくようになり、それを特に実感するのが朝の起床時です。
このため、起床時に口の中がネバネバする感覚があった場合は歯周病の可能性があります。
ただしドライマウスなどが原因の場合もあるため、口の中のネバつきだけで歯周病と断言できません。

歯肉の見た目をチェック

チェックする箇所は、歯肉の腫れ、歯肉の色、歯肉に触れた感触です。
歯周病になると歯肉が炎症を起こすため歯肉が腫れますし、
歯周病菌を駆除するために身体が血液を患部に集結させ、その影響で歯肉が赤くなります。
さらに歯肉ならではの張りもなくなるため、触った感触もプヨプヨしているのです。

歯肉からの出血をチェック

歯周病になると歯肉が炎症を起こし、患部に血液が集結します。
この歯肉の炎症と患部に集結した血液によって、歯肉から出血しやすくなります。
それもちょっとした刺激で出血するようになるため、特に歯磨きの時に出血しやすくなるのです。
また、かたい物を食べた場合は食事の時にも出血することがあります。

口臭をチェック

歯周病になると口臭がするようになり、それもきつい口臭がします。
歯肉から出血した際の血液や歯肉から出る膿み、さらに歯周病菌の繁殖が臭いの元となっています。
ただし口臭の原因は様々で、例えば唾液の分泌量が低下している場合も口臭が起こります。
このため、「口臭=歯周病」と断言できませんが、口臭の原因のほとんどは歯周病だとされています。

歯石をチェック

歯石とは、歯と歯の間や歯の歯肉の間に付着する白い塊です。
元々歯石はプラークが石灰化したもので、プラークの時点では目で見ることはできません。
しかし歯石になると目で見て確認できるため、歯石が付着している場合はすぐ分かります。
この歯石が付着していると歯周病になりやすく、さらに進行も早くなります。

歯肉の高さをチェック

歯周病が進行すると歯槽骨が溶かされ、その影響で歯肉退縮が起こります。
そして、歯肉退縮が起こることで歯肉の高さが下がるのです。
歯肉の高さが分かりにくい場合は、歯の長さに注目すると良いでしょう。
歯肉が下がれば本来歯肉に覆われていた歯の根が露出するため、歯が長くなったように見えます。

冷たいものや熱いものがしみないかをチェック

上記で説明した歯肉退縮に関係しています。
歯肉退縮によって歯の根が露出した場合、この歯の根は刺激に対して非常に敏感です。
これは露出した歯の根がエナメル質に覆われていないためで、象牙質が剥き出しの状態だからです。
このため、冷たいものや熱いものを飲食すると歯がしみるのです。

歯が動くかをチェック

歯周病が進行すると歯槽骨が溶かされていきますが、歯槽骨は歯を支える役割を担っています。
つまり、歯槽骨が溶かされることは歯が支えを失うことを意味しており、
そのため歯に触れると動いてしまうのです。
また、同じ理由で噛み合わせた時に歯が痛む、歯が揺れるなどの症状も起こります。

歯並びをチェック

歯周病になると歯槽骨が溶かされて歯が支えを失うため、歯は不安定な状態になります。
そうなると歯は自然に少しずつ動くため、歯並びが悪くなります。
このため、自分の歯並びが悪くなったと感じたら歯周病の可能性がありますし、
歯が動くことで歯と歯の間の隙間が広くなるため、そう感じた場合も歯周病の可能性があります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病の有無をチェックできる自己診断についてまとめます。

1. 起床時の口のネバつきをチェック :歯周病になると、口の中で細菌が繁殖してネバつくようになる
2. 歯肉の見た目をチェック :歯周病になると歯肉が腫れて変色し、触った感触も張りがなくなる
3. 歯肉からの出血 :歯周病になると、歯磨きなどのささいな刺激で歯肉から出血しやすくなる
4. 口臭をチェック :歯周病になると、歯肉から出た血液や膿み、細菌などが原因で口臭がするようになる
5. 歯石をチェック :歯石があると歯周病になりやすく、さらに進行するのも早くなる
6. 歯肉の高さをチェック :歯周病が進行すると歯肉退縮が起こって歯肉の高さが下がる
7. 冷たいものや熱いものがしみないかをチェック :歯肉退縮で歯の根が露出すると冷たさや熱さでしみる
8. 歯が動くかをチェック :歯槽骨が溶かされると歯が動くようになり、噛み合わせ時にも歯が痛む
9. 歯並びをチェック :以前より歯並びが悪くなった場合、歯周病が進行して歯が動いた可能性がある

これらのことから、歯周病の有無をチェックできる自己診断について分かります。
目立つ自覚症状の少ない歯周病ですが、挙げていくと実際にはこれほどの自覚症状があります。
歯周病は進行すると歯を失う怖い病気ですが、初期段階の時点で治療すれば簡単に治ります。
このため、今回お伝えしたことで何か1つでも該当するものがあった場合は、
歯周病の可能性を疑って歯科医院で診察を受けてみることをおすすめします。