セラミック治療とホワイトニングの両方をした方が良いケース

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミック治療とホワイトニング」です。
セラミック治療とホワイトニングはどちらも歯を白く見せるための審美治療です。

しかしセラミック治療の場合は対象となるのが詰め物や被せ物、
ホワイトニングの場合は対象となるのが歯であり、それぞれの治療の目的は全く違います。
そして、これらの治療…つまりセラミック治療とホワイトニングの両方を行った方が良いケースがあります。

白くなることで逆に不自然に目立つ場合

ホワイトニングかセラミック治療を行えば、歯(セラミック治療の場合は詰め物や被せ物)が白くなります。
しかし、白くなることで逆に不自然に目立ってしまう場合もあります。
例えば歯全体が黄ばんでいる人がセラミック治療を行った場合です。

この場合、詰め物や被せ物は天然の歯と変わらないほど白く美しくなりますが、
他の健康な歯が黄ばんでいるため、白いセラミックが逆に目立ってしまいます。
また、銀歯を使用している人がホワイトニングした場合も同じようなことが起こります。

銀歯をホワイトニングすることはできないですから、
歯全体が白く美しくなることで銀歯がより目立ってしまうのです。
これらのようなケースでは、セラミック治療とホワイトニングの両方を行った方が良いでしょう。

セラミック治療の説明

セラミック治療は詰め物や被せ物をセラミックにするための治療ですから、
実際には虫歯治療で詰め物や被せ物を処置する際の治療と方法は同じです。
ただしセラミックの場合はいくつか種類があるため、どのセラミックにするかを選択しなければなりません。

・オールセラミック :100%セラミックでできており、セラミックの中で最も審美性が高い
・ハイブリッドセラミック :レジンが混ざっているため変色が起こるが、その分費用が安く設定されている
・メタルボンド :金属を使用していて頑丈なため、奥歯をセラミックにする場合に向いている
・ジルコニアセラミック :人工ダイヤモンドを使用していて頑丈な上、メタルボンドよりも美しい

…これら4種類のセラミックの中から選択しますが、
取り扱っているセラミックの種類は歯科医院ごとで異なります。
例えば、「当院はオールセラミックとメタルボンドしか対応していない」と答える歯科医院もあります。

また審美性の高さが目立つセラミックですが、
「二次虫歯を予防しやすい」、「寿命が長い」など、実は機能性においても銀歯より優れた特徴を持っています。

ホワイトニングの説明

ホワイトニングは歯を白くするための治療で、過酸化水素を配合した専用の薬剤を使用して行います。
ちなみに薬局などに行くとホワイトニング歯磨き粉が販売されていますが、
これは歯科医院で行う治療としてのホワイトニングとは全くの別物です。
治療としてのホワイトニングには3つの方法があり、使用する薬剤は同じですが治療する環境が異なります。

・オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングです。歯科医が薬剤を扱うため濃度の高いものを使用でき、
そのため早く歯を白くできます。ただし後戻りも早く起こります。

・ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニングです。マウスピースと薬剤を歯科医院で受け取り、自宅にて自分で行います。
薬剤の濃度が薄いので歯が白くなるのに時間が掛かるものの、その分白さを長く維持できます。

・デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法で、ホワイトニングの中で最も効果が高いです。
ただしその分、他のホワイトニングの方法に比べて費用が高いのが欠点です。

健康保険について

セラミック治療とホワイトニングはどちらも健康保険が適用されません。
これについて説明すると、そもそも健康保険は健康目的の治療でしか適用されないため、
完全に審美目的となるホワイトニングは健康保険の適用外になります。

次にセラミック治療ですが、こちらはセラミックを詰め物や被せ物として使用するので健康目的の治療です。
しかし健康保険適用の基準は、健康目的のための必要最低限の治療です。

セラミック治療は健康目的の治療であるものの、
審美目的を兼ねているため必要最低限の治療ではありません。
このためセラミック治療も健康保険が適用されないのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミック治療とホワイトニングについてまとめます。

1. 白くなることで逆に不自然になる場合 :このケースはセラミック治療とホワイトニングの両方がおすすめ
2. セラミック治療の説明 :詰め物や被せ物をセラミックにするが、セラミックの種類も選択できる
3. ホワイトニングの説明 :市販のホワイトニング歯磨き粉は別物。3つの治療方法がある
4. 健康保険について :セラミック治療もホワイトニングも健康保険が適用されない

これら4つのことから、セラミック治療とホワイトニングについて分かります。
セラミック治療ではセラミックの種類、ホワイトニングではホワイトニングの方法を選べます。
このため、どちらの治療においても希望する人は種類や治療方法をある程度知っておいた方が良いでしょう。
ただし健康保険が適用されないため、費用や予算も考慮した上で判断してください。