インプラントの手術後、運動は大丈夫ですか?

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「インプラントの手術後に運動しても大丈夫なのか」です。
手術後は安静にするのが基本ですが、だからといって長期間仕事を休むのは難しいでしょう。

実際にインプラントの手術では入院も必要でないため、一般的な病気の手術ほど大きなものではありません。
と言うことは、こういった一般的な手術に比べて安静にする必要はないのでしょうか?
そこで、ここではインプラントの手術後に運動できるかについて説明していきます。

1. 手術後は運動できない

お腹を切開する手術と違ってインプラントの手術では一時的に身体が不自由になることはないため、
運動すること自体は可能です。しかし、手術後の運動は控えてください。
長期間控える必要はないですが、少なくとも手術後の3日間ほどは運動しない方がいいでしょう。

ちなみに、身体を動かす仕事をしている人はどうしても仕事の中で一定の運動量が求められます。
こうした仕事に就いている場合、手術後はいつから仕事ができるかを歯科医に確認しましょう。
運動量関係なく運動は禁物なので、可能であれば手術後3日間は安静に過ごしてください。

2. 運動が禁止なのはなぜか

口の中を手術しただけなので運動しても傷口は開かないから大丈夫、そう思う人もいるでしょう。
しかし、インプラントの手術後に運動してはいけない理由はそれとは全く違います。
運動すると血行が良くなりますが、この血行が良くなるという点で運動してはいけないのです。

と言うのも、血行が良くなると手術の傷口や出血が酷くなる可能性があり、治癒が遅れるからです。
つまり、正確な表現を使うなら「運動してはいけない」ではなく「血行が良くなる行為がいけない」が的確です。
このため、運動だけでなく同じ理由で手術後にしてはいけない行為は他にもいくつかあるのです。

3. 血行が良くなる行為とは

具体的に挙げていくと、まず入浴です。湯船で熱いお湯につかる行為は血行を良くしてしまうため、
運動と同じで手術当日の入浴は控えてください。ただ、中にはどうしてもお風呂に入りたい人もいるでしょう。
その際は湯船につかるのは止め、シャワーのみにして短時間であがるようにしてください。

後はお酒を飲むことでも血行が良くなりますし、季節によっては日焼けしても血行が良くなります。
これらの行為はどれも血行が良くなってしまうため、インプラントの手術後は控えてください。
血行が良くなるとだけ聞くと良いイメージがありますが、インプラントの手術後ではマイナス効果です。

4. 運動ができるようになる目安

一般的には手術から3日間ほど経過すれば、軽い運動ならできるようになります。
ただし安静にした方がいいのは事実なので、やむを得ないケース以外の自主的な運動は控えてください。
上記で説明したとおり、運動するといけないのは血行が良くなって傷や出血に影響するからです。

このため、傷や出血を感じなくなれば運動しても大丈夫でしょう。最も、傷の状態は人それぞれ違いますし、
一概に運動しても良いタイミングを断言することはできません。確実なのは担当の歯科医に確認することで、
特に仕事などである程度の運動が必要な場合、具体的な運動量を伝えて歯科医に相談してください。

5. 運動の禁止は注意事項の一つ

手術後にやってはいけないことを挙げるなら、それは運動だけではありません。
タバコを吸うのもダメですし、刺激物など食事の際に食べてはいけないものもあります。
また、口の中を常に清潔にする必要があるものの、ゴシゴシと無造作に歯磨きするのも厳禁です。

こうやって挙げていくと、運動以外にも手術後にやってはいけないことがいくつもあるのです。
つまり運動してもいけないというのは、インプラント手術後における注意点の一つにしか過ぎません。
インプラントの手術後は、いくつか複数の注意点があると思っておいてください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントの手術後に運動しても大丈夫なのかについてまとめます。

  1. 手術後は運動できない :手術後の3日間ほど運動は禁止。軽い運動でも控えた方がいい
  2. 運動が禁止なのはなぜか :血行が良くなり、傷口や出血の状態が酷くなる可能性がある
  3. 血行が良くなる行為とは :入浴や飲酒も血行が良くなるため、運動と同様に控えるべき
  4. 運動ができるようになる目安 :理想は傷口や出血が目立たなくなってから
  5. 運動の禁止は注意事項の一つ :運動以外にも、インプラントの治療後にしてはいけないことがある

これら5つのことから、インプラントの手術後に運動しても大丈夫なのか分かります。
インプラントの手術後の運動はおすすめできないため、自主的な運動は必ず控えてください。
ただ、問題は仕事上どうしても身体を動かさなければならないケースです。

仕事とは言え傷口が悪化してしまえば結果的に治療期間が長くなってしまいますし、
できるだけ運動量を控えた方がいいでしょう。最も確実なのは具体的な仕事内容を挙げ、
その仕事をしても問題ないかどうかを担当の歯科医に確認することです。