歯周病は母子感染する?

多くの人が、歯周病に対して二つの間違った知識を持っています。
まず一つ目の間違いが歯周病は年齢の高い人がなるというイメージで、
実際には若い人でも歯周病になりますし、それどころか子供でさえも歯周病になることはあり得ます。

二つ目の間違いは自分の口内が健康なら絶対に大丈夫というイメージで、
歯周病は感染症なので人にうつりますし、具体的には唾液から感染します。
そして、これら二つの事実を元に言えることが、歯周病は母子感染するということです。

1. 感染源は母親の口

歯周病の母子感染の場合、感染源となるのは母親の口です。
小さな子供に対しては口移しで食事を与えることがあるでしょうし、
スプーンやフォークを共用することもあると思いますが、こうした状況で唾液を通じてうつるのです。

もちろん、母親がたくさんの歯周病菌を持っているほど感染のリスクは高く、
その意味でも母親は歯周病にならないよう、日頃から口内を清潔に保っておく必要があるのです。
唾液によってうつるため、こうした食事の際に限らず、子供へのキスも感染のきっかけになります。

2. 出産前も要注意

歯周病は母から子供にうつるため、子供がいる女性は当然注意が必要ですが、
出産前の女性も歯周病を徹底予防する必要があります。
と言うのも、歯周病はお腹にいる胎児にも悪影響を及ぼしてしまうからです。

具体的には早産や低体重児を出産するリスクが高まり、そのリスクは実に7倍も高まると言われています。
これは、歯周病の悪化によって炎症を引き起こす物質が、女性の胎盤を刺激してしまうのが原因です。
つまり、歯周病に注意が必要なのは現在の母親だけでなく、未来の母親にも言えることなのです。

3. 若い母親も例外ではない

冒頭で触れたように、歯周病は年齢の高い人だけに起こる病気ではありません。
最も、子供にうつるという点からそれは明らかです。
このため、若い母親も例外なく歯周病には注意しなければなりません。

そもそも、歯周病は加齢や老化が招くものではなく、きっかけは口内のプラークや歯石に含まれる細菌です。
つまり、歯が存在する時点で誰もが歯周病を引き起こす可能性を持っているわけです。
歯周病の母子感染は、母親の年齢が10代だろうと20代だろうと例外なく起こり得るのです。

4. 歯周病を予防するには

歯周病の母子感染を防ぐには、母親が口内を清潔に保って予防しなければなりません。
では、どうすれば歯周病を予防できるかですが、それにはプラークを完全に除去しなければなりません。
また、プラーク以上に細菌を含んでいるのが歯石ですが、これはブラッシングでは除去できません。

このため、毎日のブラッシングだけでは不充分であり、歯科医院で定期検診を受けるのが確実です。
歯科医院は歯を治療するだけのイメージがありますが、予防のための通院も可能です。
特に、妊娠中の女性が丈夫で健康な赤ちゃんを産むには、歯科医院での口腔内検査は欠かせません。

5. あなたが歯周病である可能性

もしかしてあなたは、自分は歯周病にはなっていないという自信があるかもしれません。
確かに、白くて綺麗な歯をしていて普段痛むことも全くなければ、そんな自信を持つのも分かります。
しかし、それでもあなたが歯周病である可能性はゼロではないのです。
なぜなら、歯周病には自覚症状がないからです。

よほど重度なら別ですが、そうでなければ歯周病は痛みもなく、虫歯のように歯に穴が空いたりもしません。
このため、実際に歯周病になっても気づかない人がほとんどです。
ちなみに、成人のおよそ7割が歯周病になっていると言われており、
あなたもそこに含まれている可能性があるのです。

6. 虫歯にも注意するべき

子供の口内の健康を守るなら、歯周病だけでなく虫歯にも注意してください。
母子感染するのは歯周病だけでなく、虫歯にも言えることだからです。
やはり感染の源は母親の唾液であり、口移しの食事などからうつります。

虫歯も歯周病も早期発見できれば治療も容易ですし、
その意味でもやはり歯科医院で定期検診を受けるのが最大の予防策になります。
このため、母親は歯周病に限らず虫歯も含めて口内全体の健康維持が必要です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病は母子感染するのかについてまとめます。

  1. 感染源は母親の口 :唾液を通じて感染するため、口移しの食事や食器の共用が主な感染源になる
  2. 出産前も要注意 :妊娠中の女性の歯周病は、早産や低体重児の出産のリスクが7倍も高まる
  3. 若い母親も例外ではない :歯周病は年齢問わず起こり得るため、若い母親にも無関係の話ではない
  4. 歯周病を予防するには :ブラッシングだけでは不充分。歯科医院で定期検診を行うのが確実
  5. あなたが歯周病である可能性 :歯周病は自覚症状がないため、あなたも歯周病の可能性がある
  6. 虫歯にも注意するべき :歯周病だけでなく、虫歯も母子感染する

これら6つのことから、歯周病は母子感染するのかが分かります。
歯周病は感染症なので母子感染します。
このため、子供と安心してスキンシップをとるためにも、母親は歯周病予防を徹底しなければなりません。
母親が口内を清潔に保つことは、自身だけでなく子供を守ることにも繋がるのです。