インプラントのデメリットは何ですか?

どんな治療にもメリットとデメリットがありますが、それは今注目されているインプラントも同じです。
“失った歯を取り戻せる”というキャッチフレーズが示すとおり、
インプラントは天然の歯と同じ感覚で生活できるという、大きなメリットがあります。
しかしその反面、デメリットがあることも事実であり、ここではインプラントのデメリットを挙げていきます。

1. 費用が高い

これが最大のデメリットであり、その原因は元々の費用の高さに加え、保険が適用されないことにあります。
最も、平成24年以降は事故や病気が原因でのインプラント治療では、保険が適用されるようになりました。
しかし、保険が適用されるための条件は厳しく、少なくとも審美目的では保険は適用されません。
具体的には、1本につき30万円以上が相場になっています。

治療費で比較すれば、入れ歯とは比較にならないくらい高額になるため、
とてもお手軽な治療とは言い難いのがインプラントの現状です。
また、インプラントは治療後もメンテナンスのための通院が必要になりますし、
当然その都度費用が掛かります。さらに遠方への通院となれば、交通費もネックになってきます。

2. 費用が分かりにくい 

費用に関してもう一つ問題点を挙げると、費用自体が分かりにくいことも挙げられます。
インプラントは治療に段階があり、その段階ごとに費用が発生する仕組みになっているからです。
このシステム上、患者さんからするとトータルの費用が計算しにくいのです。
最も、これは歯科医院の料金提示に問題があるケースもあります。

提示されている金額が素材の費用のみだったりした場合、
患者さんからすれば、それをインプラントのトータル治療費と勘違いしてしまいます。
そうなると、最終的に患者さんは予想以上の費用を支払うことになってしまいます。
この問題を解消するには、トータル費用を分かりやすく提示している歯科医院を選ぶことです。

3. 大きな治療になる

歯科医院での治療と聞くと、どうしても歯を削るなどのちょっとした治療内容を想像しがちです。
しかし、インプラントの治療は大掛かりになり、治療の段階では2度の手術も必要になります。
すぐに治療できるわけでなく、カウンセリングや検査でインプラントできるかどうかを判断し、
その上で一次手術を行い、そこからさらに期間を空けて二次手術を行います。

また、治療後は定期的にメンテナンスのために通院することになります。
インプラントはこのような大掛かりな治療ですし、治療期間や通院期間も長くなります。
それはつまり、それだけの大掛かりな治療に耐えうる体力も必要になるのです。
このため、体力面に問題がある高齢の患者さんは、インプラントできないこともあります。

4. 歯根膜がなくなる

インプラントと天然の歯を比較した際、最も大きな違いと言われるのがこれです。
インプラント治療によって歯根膜が失われますが、この組織は味覚や食感を感じる役割を持っています。
つまり、インプラントにすることで味覚や食感を得ることが不充分になり、食事が物足りなくなるのです。
とは言え、硬い物が食べられない入れ歯のような不自由さはないですし、大きな欠点ではありません。

歯根膜が失われる大きな欠点は、歯周病や骨の感染症を引き起こすリスクが高まることです。
なぜなら、歯根膜は骨に細菌が侵入するのを防ぐ役割も持っているからです。
これが失われてしまうため、歯周病や骨の感染症を引き起こしやすくなるのです。
また、歯周病はインプラントの天敵なので、治療後は徹底した予防が必要になってきます。

5. 治療後も通院が必要

インプラントは治療後もメンテナンスのため、定期的に通院する必要があります。
たかがメンテナンスと軽く見るのは厳禁で、治療後の通院は自主的なものではなく必須です。
これは、インプラントの調整はもちろんですが、歯周病予防の意味もあります。
上記で説明したようにインプラントにとって歯周病は天敵なので、徹底的な予防が必要です。

また、歯周病は自覚症状がないので自身で気づきにくく、早期発見が難しい病気です。
さらに、歯根膜が失われていることで歯周病を引き起こすリスクも高いため、
治療後のメンテナンスを怠ると、最終的にインプラントが抜け落ちる事態を招く危険性もあります。
これを防止する上でもメンテナンスの通院が必要で、その手間自体が一つのデメリットと言えます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントのデメリットについてまとめます。

  1. 費用が高い :基本的に保険が適用できない上に治療費も高く、相場は1本につき30万円以上
  2. 費用が分かりにくい :治療の段階ごとに費用が発生するため、トータル費用が分かりにくい
  3. 大きな治療になる :手術が必要、治療期間が長いなど、お手軽な治療とは言い難い
  4. 歯根膜がなくなる :食事の満足度の低下や、歯周病や骨の感染症を引き起こしやすくなる
  5. 治療後も通院が必要 :治療後はメンテナンスのための通院が必須になる

これら5つのことから、インプラントのデメリットについて分かります。
費用の高さや分かりにくさ、大掛かりな治療が必要になるなどのデメリットがありますが、
治療自体も高い技術を要するため、対応している歯科医院がまだ少ないという問題点もあります。