どんな歯でもホワイトニングをすれば白くなるのですか?
ホワイトニングは歯を白くするための治療ですが、どんな歯でも可能なのかと言うと、一概にそうとは言えないケースがあり、いわゆる効果が期待できないケースもあります。
ここでは、ホワイトニングでも白くならない、もしくは白くなりにくいパターンを挙げていきます。
つまり、あなたの歯もそれに該当する場合は、期待するほどの効果は得られないため、注意が必要です。
神経を除去した歯
虫歯治療の際、重度の虫歯の場合は、神経を除去することがあります。
また、治療そのものを行わなければ、いずれ神経は死んでしまいます。
このように、神経がない、もしくは神経が死んでしまった歯には、ホワイトニングの効果は期待できません。
これは、神経が死んでいることで、歯に栄養が一切行きわたらないため、例えホワイトニングをしたとしても、猛スピードで再び変色してしまうのです。
いくらホワイトニングとは言え、死から蘇らせるだけの力はないということです。
被せものや詰めものの歯
ホワイトニングの効果があるのは、天然の歯のみになります。
このため、歯の役割を果たすだけの被せものなどにおいては、ホワイトニングの効果はありません。
ただし、ホワイトニング自体を行うことは可能なため、これが目立たない位置ならまだ問題ありません。
しかし、前歯のように目立つ位置に被せものを使用している際は、ホワイトニングによって余計に不自然に目立ってしまうため、注意が必要です。
ちなみに、被せものや詰めものにおいては、素材をセラミック製にすることで、白く見せることができます。
テトラサイクリンの影響を受けた歯
テトラサイクリンとは、抗生物質の一つであり、以前は子供用の風邪薬に使用されていました。
このテトラサイクリンを子供の頃に服用してしまうことで、歯が変色することがあるのです。
そして、これが原因で変色した歯については、ホワイトニングの効果はあまり期待できません。
また、やっかいなのは、元々歯が黄色い人の場合は、その変色がテトラサイクリンによるものかどうか、一見判別がしにくい点です。
ちなみに、この変色が問題となり、今ではテトラサイクリンはほとんど使用されておらず、該当する可能性が高いのは、現在30代前後の成人です。
着色自体が強い歯
歯の黄ばみ、着色性のある食品による着色など、いずれもその度合いは一定ではありません。
つまり、歯によってはこれらの着色が強いケースがあり、その場合も大きな効果は期待できません。
これは、ホワイトニングの効果がないのではなく、ホワイトニングでも白くしきれないのです。
つまり、実際にホワイトニングの効果はあっても、思ったように白くなっていないことが起こり得ます。
最も、ホワイトニングは回数を重ねて効果を高めることができるため、費用を気にせず、何回も相当な数を重ねていけば、いずれは希望の白さが実現することもあります。
白くできない歯への対処法
歯自体を白くするのであれば、確かに方法としてはホワイトニングのみになります。
しかし、見栄えとして白く見せるのであれば、他にも方法はあるため、ホワイトニングで効果のない歯に対しては、それらの方法で対処可能性です。
例えば、詰めものや被せものにおいては、セラミックを使用することで白く見せることができます。
セラミックは被せものとしても優秀ですし、見栄えとしても、天然の歯に匹敵するほどの美しい白さです。
また、テトラサイクリンなど、ホワイトニングの効果が薄い歯に対しては、マニキュアの使用も効果的です。
カラーも調節できますし、白さを維持したい期間を告げれば、希望に合ったマニキュアを塗ってもらえます。
また、前歯に関しては、つけ爪のように白いセラミックを貼り付けて、見栄えを白くさせる治療方法もあります。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、どんな歯でもホワイトニングで白くなるのかについてまとめます。
- 神経を除去した歯 :神経がない、もしくは神経が死んでしまった歯には、効果が期待できない
- 被せものや詰めものの歯 :被せものや詰めものはホワイトニングできないが、セラミックで対処できる
- テトラサイクリンの影響を受けた歯 :以前子供の風邪薬に含まれていた成分。30代前後の成人に該当する
- 着色自体は強い歯 :着色自体が濃いと白くなりにくい。回数を重ねることで解決する可能性もある
- 白くできない歯への対処法 :マニキュア、セラミック治療など、ホワイトニング以外の方法もある
これら5つのことから、どんな歯でもホワイトニングで白くなるのかについて分かります。
このように、ホワイトニングでも白くできないケースや、白くなりにくいケースがあります。
このため、あなたの歯が絶対白くできるかどうか、それをこの時点で判断することはできません。
そういった意味でも、ホワイトニング前に歯科医に相談することが重要になってきますし、ホワイトニングで白くできないのであれば、マニキュアなどの他の方法を考えてみることも必要です。