ハイブリッドセラミックとはなんですか?

セラミック治療の際に使われるハイブリッドセラミックは、セラミックの種類の中でも、希望する人が多くいます。
このため、単に知名度だけで判断し、何となくという理由で選ぶ人もいるでしょうし、歯科医に勧められるまま、ハイブリッドセラミックを選択した人も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんなハイブリッドセラミックについて詳しく説明していきます。
その場で歯科医に説明されても分かりにくいですし、ぜひあなたのセラミック治療の判断材料にしてください。

1. ハイブリッドセラミックの説明

基本的にはセラミックではあるものの、素材として他にプラスチックも使用されているタイプです。
また、金属を使うタイプのものもあり、この場合もやはり、セラミックと金属の両方が使用されています。
100%セラミックに何故しないのか、それは費用がキーになっています。

実際に100%セラミックを使用した、オールセラミックというタイプもあり、こちらは費用が高額になります。
元々、セラミック治療は保険適用外のため、費用自体が高く、その費用を抑えるためのハイブリッドなのです。
つまり、セラミックを使用しているものの、極端に高額ではないため、お手軽なセラミック治療を実現したのが、ハイブリッドセラミックの特徴というわけです。

2. ハイブリッドセラミックのメリット

セラミック自体のメリットになりますが、美しい白さを再現し、治療跡が目立たないのが一番の魅力です。
最も、セラミック治療を希望する人の大半が、この見栄えの美しさに魅力を感じて治療を希望します。
また、上位のセラミックに比べると、ハイブリッドになっている分、費用が安くなる点もメリットです。

日常における歯の白さは充分実現できますし、目立つ銀歯などに比べれば、見栄えのよさは格段に違います。
また、素材としてプラスチックを使用しているものの、保険適用となるプラスチックの詰めものとは別物です。
強度において優れていますし、だからと言って硬すぎるわけでもないため、歯を傷める心配もないのです。

3. ハイブリッドセラミックのデメリット

最大のデメリットは、保険が適用できないことであり、これはセラミック治療全てにおけるデメリットです。
また、ハイブリッドセラミックの場合は、自身のアレルギーにも注意する必要があります。
セラミックは金属アレルギーの人でも平気というのは、セラミックに金属を使わなかった場合です。
しかし、ハイブリッドセラミックは金属が使用されることがあり、この場合は金属アレルギーの注意が必要です。

また、金属を使用しない場合は、プラスチックを使用することになります。
このため、プラスチックのアレルギーである、レジンアレルギーを持っている人は、治療自体を受けられません。
さらに、プラスチックを使用する際には、長期間の使用によって、被せものが変色することがあります。
一方、金属を使用した際にも、それが原因で歯茎が変色することがあり、これらの点がデメリットになります。

4. ハイブリッドセラミックが人気の理由

被せものにおける審美治療の中で、最もコストパフォーマンスに優れているのが人気の理由です。
セラミックの中でも、より見栄えのよさにこだわるなら、オールセラミックの方が上になりますが、100%セラミックを使用したオールセラミックは、費用も高くなります。

一方、費用を安くすることだけを考えれば、保険適用の銀歯が最もおススメですが、この場合、見栄えはよくないですし、被せものとしての効果もセラミックに劣ります。
つまり、どちらも極端な違いがあるわけで、その中間に位置しているのがハイブリッドセラミックなのです。
オールセラミックよりも安く、銀歯よりも格段に美しい、このバランスのよさが人気の秘訣というわけです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ハイブリッドセラミックとは何かについてまとめます。

  1. ハイブリッドセラミックの説明 :セラミックとプラスチック、もしくは金属が使用されたタイプのもの
  2. ハイブリッドセラミックの長所 :セラミックならではの白い美しさを再現しつつ、オールセラミックより安い
  3. ハイブリッドセラミックの短所 :色はオールセラミックよりも劣り、変色もある。アレルギーにも注意が必要
  4. ハイブリッドセラミックが人気の理由 :費用と質のコストパフォーマンスが、被せものの中でも優れている

これら4つのことから、ハイブリッドとは何かが分かります。
どんな商品においても、安くてお得な商品、質の高いブランドの高級商品の二種類が存在します。
これは被せものにおいても全く同じことが言え、ハイブリッドセラミックは、これら二種類の中間に値します。

このため、安さだけをウリにした銀歯よりも格段に美しいですし、オールセラミックほど高くもなく、そのコストパフォーマンスに優れている点から、希望する人が多いのです。
今回紹介した説明、長所、短所を総合して考え、セラミック治療の判断に役立ててください。