• ホーム
  • ブログ
  • 痛みに弱いので治療が怖いのですが、どうにかする方法はありますか?

痛みに弱いので治療が怖いのですが、どうにかする方法はありますか?

痛みを感じなくする方法

特殊な機材を使用しなければ痛みを与えない治療を行うことは難しいです。
ですので、まず痛みを感じない治療をする方法をまず考えます。

虫歯の治療を行うとき、歯の表面は痛みを感じません。
歯は、一定の深さまで行くと神経がありそこに虫歯が侵食することで痛みを発生させます。
つまり、軽度の虫歯の場合痛みを感じずに治療を行える可能性があります。
しかし、皆さんは歯が痛くなってから歯科医院に行くと思います。
そうなってしまうと、もう痛みが伴う治療しか選択肢がないこともあります。

そこで使用されるのが麻酔です。麻酔も数種類あります。
ではどのようなものがあるのでしょうか。

皆さんは歯科治療で麻酔を使用することはご存じだと思います。
歯科治療に関係なく、怪我や手術で麻酔を使用するとき、あの注射針が刺さる痛さに苦痛を感じられると思います。
麻酔だけでなく、注射や点滴など針を身体に刺す時に苦痛を感じる方もいると思います。
そこで、歯科ではまず麻酔を注入する注射針を刺す前に、その部分に塗る麻酔薬(表面麻酔)を使用します。
この塗り薬により、皮膚表面を鈍麻した状態にすることができます。
すると注射針が入る感覚を分からなくなります。
そして塗るタイプの薬なので痛みはありませんし、身体にも安全です。

他にも麻酔を注入する注射針自体を細くすることにより、刺した時の痛みを感じさせないようにする方法があります。

また、注射を行うときに痛みが出るのは注射針で刺すときだけでなく、麻酔液を注入する速さが速すぎると強い痛みが出ます。
ですが、従来の方法では麻酔液の注入を歯科医師の手圧で行っていたためスピードをコントロールするのが非常に難しく、痛みが出てしまうことがありました。
しかし、コンピューター制御により一定の速度での麻酔液が注入できるような最新型電動注射器を使用することで痛みが出ないようにすることができます。

痛みが出ない治療方法

まだ、数は少ないですが、痛みを極力与えない治療を行える方法があります。
それは、レーザー治療です。
レーザー治療は、通常の治療と比べると痛みが少ないため麻酔の使用量を極力少なくすることができることや、殺菌、止血効果が高いので、術後の痛みや腫れが少ないという利点があります。
また、瞬間的に照射を行う治療のため出血や傷跡が残ることは比較的に少なく、副作用もありません。

対応できる歯科治療は、まずは虫歯の治療と予防です。
レーザーは正常な歯には影響を及ぼさず、むし歯によって軟化してしまった組織だけを取り除き、殺菌する事が出来るので、タービンを使わずに治療する事が可能です。
また、レーザーを照射する事で歯質を強化できる為、虫歯予防にもなります。

他には知覚過敏の改善です。
温かいもの、冷たいものが歯にしみる等、知覚過敏にはこれまでの治療では、薬剤を使用していました。
しかし、レーザーを照射する事で、歯髄を刺激せず、早い効果が期待できます。

口内炎の治療もできます。
口内炎は、従来軟膏を使用して患部に塗布する治療方法でしたが、レーザーを照射する事で、早期治癒が期待で来ます。
また、根管治療でも効果を期待できます。
レーザーを根管(歯の根っこの中)内に直接照射することにより、効率的に殺菌が行えます。

また、最近歯を削らずに虫歯の部分に薬を塗布して虫歯になった部分を殺菌して治療を行う方法があります。
まだ、取り入れている歯科医院は少ないですが、痛みを伴わない治療として有効ではないかと思います。

患者さんが信頼できてリラックスできる歯科医院へ

痛みに弱い人の中には以前、歯科医院での治療で痛みがあってトラウマになっている人もいると思います。
痛みが強いとスタッフへの不信感が募るものです。
やはり、麻酔などで痛みを感じなくする方法もありますが、信頼できる歯科医院で治療を行うことが痛みを克服できる方法ではないかと思います。
そして、歯科医院も堅苦しいものでなく、治療中にリラックスできるような環境つくりが必要なのではと感じます。
ゆったりしたユニットにすわり、リラックスできる音楽が流れているだけでも全然違うと思います。
まずは、そのような歯科医院を見つけることがよい治療、そして痛みを感じづらい治療を受けられるのではないでしょうか。

歯が痛くなる前に治療を受けることが好ましいです。

先ほども書きましたが、歯は表面は痛みを感じません。
歯の中心に神経が通っており、そこに虫歯菌が到達することで痛みを発症させます。
つまり、痛みが出ない段階で歯科治療を行えば、痛みを感じずに治療することができます。
もし、表面だけ削れば済むような軽度の虫歯ではなく、神経を取ったり最悪歯を抜かなければならなくなったら、治療中は麻酔をして痛みを感じませんが、麻酔が切れてしまえば絶対に痛みを感じます。
ですので、痛みを感じないようにするためにも定期的に歯科医院で検診を受診し、早期発見早期治療を行うことをお勧めします。