歯周病の予防方法をできるだけたくさん知りたいです

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「歯周病の予防方法について」です。
お口の病気で最も嫌なものは?…と聞いた時、多くの人が虫歯と答えるのではないでしょうか。

確かに虫歯は嫌ですし予防が必要ですが、それと同じくらい予防が必要なのが歯周病です。
痛みのないことで軽視されがちな歯周病は、実は日本人が歯を失う要因のトップに君臨しています。
つまり歯を守るためには歯周病予防が必須であり、ここではその予防方法を説明していきます。

1. 生活習慣を改善する

歯周病は歯周病菌という細菌に感染することで起こります。
そして、細菌の感染を予防する上で大切なのは身体の免疫力です。
つまり、身体の免疫力を高めれば歯周病にかかりにくくなるのです。

そのためには疲労やストレスを蓄積させてはいけないですし、食生活を見直すことも必要です。
さらに喫煙は免疫力関係なく歯周病になるリスクを何倍も高めてしまう危険な要因です。
こうした日常生活に潜む歯周病の要因を見つけ出し、生活習慣の改善をすることが予防に繋がります。
ちなみに、予防歯科では生活習慣の改善のアドバイスをしてもらうことができます。

2. デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯周病菌はプラークの中に存在しており、これをしっかりと除去することが歯周病予防の基本です。
プラークを除去する方法は歯磨きですが、確実にプラークを除去できるように歯磨きの効果を高めましょう。
おすすめなのは、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使用することです。

歯ブラシだけではいくら丁寧に磨いてもプラークの除去率は6割ほどしか届かず、
デンタルフロスや歯間ブラシを使用することでこれをさらに2割高められます。
ちなみにデンタルフロスは歯と歯の間の汚れを、歯間ブラシは歯と歯肉の間の汚れを除去するものです。
このため、歯周病予防を前提に考えるなら歯間ブラシを使用するのがいいでしょう。

3. ブラッシングの精度を高める

上記では歯ブラシ+αの方法としてデンタルフロスや歯間ブラシを紹介しました。
それだけでなく歯ブラシ…つまりブラッシングそのものの精度を高めることも歯周病の予防に必要です。
確実なのは、予防歯科や定期検診で正しい歯磨きの方法の指導を受けることです。

また、自身でブラッシングの精度を高められる方法としてはプラークチェッカーの使用が挙げられます。
プラークチェッカーは染め出しによってプラークを目に見える状態にする効果があります。
これによって磨き残しを確実に防げますし、数日間続けて使用すれば磨き残しのパターンが分かります。
そうすれば自分のブラッシングの弱点を知ることができ、それを克服することで確実に精度が高まります。

4. 歯科医院で定期検診を受ける

定期検診が歯周病予防に効果的な理由は2つあります。1つはお口の中をクリーニングできることです。
プラークは歯磨きで除去できるものの、歯石に至っては歯磨きでは除去できません。
しかも歯石は多くの歯周病菌を含んでおり、歯周病になるリスクを格段に高める要因になります。
その点、お口の中をクリーニングすれば、そんな歯石も綺麗に除去できるのです。

そして、定期検診が効果的なもう1つの理由はもし歯周病になっても早期発見できることです。
歯周病は静かに進行する病気と言われるほど自覚症状のない病気です。
このため、知らない間に引き起こして知らない間に進行してしまう…そんなこともあり得ます。
しかし、定期検診を受けていれば初期段階の歯周病も発見できるため、進行する前に治療が可能です。

5. 家族全員で予防する

歯周病は唾液を介して人にうつります。最も、歯周病が直接うつるわけではないのですが、
自分が歯周病の場合は歯周病菌を人にうつすことがありますし、その逆もあり得ます。
また、唾液を介して歯周病菌がうつるという点から、以下の行為でうつることが考えられます。

  • キス
  • 食器の共用
  • 歯ブラシ同士の接触

そして、これらの行為から予想できるのは自分と相手が親しい関係であることです。
このため、自分だけでなく家族や恋人と一緒に歯周病予防することが大切です。
せっかく自分が予防していても家族が予防を疎かにしていれば、
家族の誰かが持つ歯周病菌が自分にうつってしまう可能性があるからです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病の予防方法についてまとめます。

  1. 生活習慣を改善する :疲労やストレスで身体の免疫力が低下すると歯周病にかかりやすくなる
  2. デンタルフロスや歯間ブラシを使用する :歯周病予防を優先するなら歯間ブラシがおすすめ
  3. ブラッシングの精度を高める :ブラッシング指導やプラークチェッカーの使用で精度が高まる
  4. 歯科医院で定期検診を受ける :予防だけでなく歯周病をいち早く発見できるメリットがある
  5. 家族全員で予防する :歯周病菌をうつしたりうつされたりしないために、家族全員で予防するべき

これら5つのことから、歯周病の予防方法について分かります。
虫歯と比べて軽視されがちな歯周病ですが、歯周病は歯を失う最も高い要因とされています。
つまり、将来自分の歯を守るためには歯周病予防は欠かせないのです。
ここでお伝えした方法を全て実践できればまず歯周病になることはないですし、
もし歯周病になったとしても定期検診によって早期発見できるため簡単に治療できます。