頼れる歯医者さん【2014】

時代のニーズは抜かない、痛くない、削らない
従来からの治療法を刷新して歯を守る

できるだけ痛くない歯科治療を
歯医者嫌いを減らすことが使命

歯科治療はいまだに痛い、怖いイメージが付きまとい、積極的な治療を避けがちとなる。
虫歯や歯周病が進行して、症状が出てから、痛くなってから歯科医院に駆け込むという例はまだまだ多いことだろう。
しかしこうした悪循環が、結果として歯を失うことにつながってしまう。
そうした現状を打開するために「歯科治療の現在を知ってもらえるよう、積極的に情報を発信していきたい」と語るのが西永福歯科の山口昌良院長だ。

「近年は、極力痛みや不快感を軽減できるような治療法も確立しています。
大切な歯を守り、一生自分の歯で噛むことができるようにするためにも、早期治療を心がけてほしい。でもそのためには、過去の痛い、怖いイメージを払しょくする治療を実践して、少しでも多くの方の歯医者嫌いを減らすことが自分たちの最大の使命だと考えています」と語る。

「削らない」虫歯の治療法
ドックスベストが歯を守る

こうした歯医者嫌いを減らす治療法の第一歩が、できるだけ削らない虫歯治療や、無痛麻酔法などだ。
これまでの虫歯治療は、患部をすべて削り取る外科的な治療方法が主流で、歯の神経(歯髄)を取り除くこともよく行われている。
しかし神経を取ってしまった歯は弱くなり、再治療を繰り返すことで、最終的に抜歯となることも少なくない。
だが虫歯はミュータンス菌などの虫歯菌による感染症であり、細菌のコントロールさえできれば、患部をすべて取り除かなくとも虫歯の治療は可能となる。
こうした考え方に基づく治療法がドックスベストだ。2011年3月に、テレビ番組「これが世界のスーパードクター」でも紹介されたが、ドックスベストに含まれる銅イオンなどの抗菌物質が虫歯菌を殺菌するとともに、ミネラル成分が虫歯菌に感染した歯質を、健康な歯質へと再生してくれる。
「ドックスベストで使う薬は、半永久的に殺菌力を発揮して、詰め物の下で虫歯菌が再発することを抑えます。
またアレルギーを起こすこともほとんどないので、子どもからお年寄りまで、老若男女誰でも治療可能なのも良い点でしょう」。

負の連鎖を防ぐインプラント
インプラントと入れ歯の合体

「当院は歯を抜かないよう最大限努力しておりますが、それでも抜かざるを得ない場合には、痛みや腫れの少ないインプラントをおすすめしています。
歯は1本でも失ってしまうと、その空間を埋めようと歯が移動し、あるいは残りの歯への負担が増えることで、すべての歯に影響が及んでしまいます。
部分入れ歯やブリッジでは、噛みづらかったり、残りの歯への負担を減らすことができません。
しかしインプラントなら、自分の歯と同じように噛め、しかも他の歯への負担をかけることがありませんので、機能性や審美性に優れているとともに、残りの歯を守る治療法だといえます。
またこのインプラント治療を入れ歯に応用したのがオール・オン・4、6になります。
4本あるいは6本のインプラントに総入れ歯を固定しますので、これまでの噛めない、はずれる、わずらわしいといった不便さを解消することができます」。

メタルフリーや歯周内科療法など
これまでの治療法を刷新する

抜かない、痛くない、歯を守る治療でいつまでも健康な歯を維持してほしいという山口院長の姿勢は、虫歯やインプラント治療にとどまらず、これまで当然とされてきた治療法全般の見直しにつながっている。
金属アレルギーを避けるために被せ物にはメタルフリーのセラミックやハイブリッド、ジルコニアの使用を推奨し、外科治療主導の歯周病の治療に対しては、歯周病菌の除菌に歯磨きと飲み薬で歯周病を治す「口腔除菌内科治療」で、根本的な歯周病治療にあたる。
院長は「これだけははっきり言えます」として、「今の歯科治療の進化をしっかり取り入れれば、機能の回復、審美面への配慮にしても、夢のような治療法はたくさんあります。
患者さんの要望にいちばんふさわしい治療法をご提案させていただいています」という。

アットホームな歯科医院として
家族全員の「歯の健康」を守る

遠隔地からの来院も多い西永福歯科だが、中心は地域密着型の歯科医院だ。
子どもの多いエリアという地域のニーズに合わせ、院内に絵本やおもちゃを備えたキッズコーナーを設けるなど、「お子さんから高齢者まで、家族全員のかかりつけ歯科医院として、治療期間の最初から最後まで、患者さんが気分良く過ごせるようにスタッフ全員が取り組んでいます」という心配りで地域医療に貢献している。
さらに現在も行っている往診も、将来は医科とも連携して高齢者をより一層サポートしていきたいという。
削らない、痛くない治療で時代のニーズを取り入れ、最新の治療法で歯を守る、こうした姿が地域住民からの厚い信頼となって、西永福歯科のより一層の進化を支えてくれている。