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虫歯を予防するには、朝昼夜の食後に毎回歯磨きしないとダメですか?

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「虫歯予防のためには毎食後の歯磨きが必要か」です。
歯磨きのタイミングとして食後は基本ですが、生活上それを厳守できない人もいるでしょう。

特に仕事をする社会人ならお昼は会社にいるでしょうし、
その人の勤務時間によっては食後のタイミングでの歯磨きが困難なケースもあります。
ここでは、虫歯予防のためには毎食後の歯磨きが必ず必要になるのかについてお話ししていきます。

1. 大切なのは「回数」より「精度」

虫歯予防の歯磨きを意識する上では、毎食後歯磨きするのは確かに良いことです。
しかしそれよりも大切なことがあり、それは歯磨き自体の「精度」です。
逆に言えば、いくら毎食後に磨いても適当に磨いていては全く意味がないのです。

実際に、1日3回毎食後に適当に歯磨きする人と1日1回だけど丁寧に歯磨きする人を比較したとして、
虫歯予防の効果が得られているのは後者の人になるのです。
とは言え、毎食後時間を掛けて丁寧な歯磨きをするのはスケジュール的にも困難でしょう。

そこで、「食後のどこかで1回は時間を掛けて丁寧に磨く」…まずはこれを意識してください。
仕事上昼食後は歯磨きできないという人も多いと思いますが、
これを意識して徹底していれば1日2回の歯磨きでも充分な虫歯予防の効果が得られます。

2. 夜の歯磨きのタイミング

夜の歯磨きは食後にするのが基本ですが、食後のどのタイミングがいいのかについてお話します。
マニュアルどおりに考えれば食後にすぐ磨くべきですが、
夜に関しては食後すぐよりも寝る前に歯磨きするのをおすすめします。

なぜなら、睡眠中はどうしてもお口の中で細菌が増殖するため、
寝る直前には少しでもお口の中を綺麗な状態にしておきたいからです。
また、寝る前のタイミングなら時間を掛けた丁寧な歯磨きをしやすいからです。

例えば、寝る少し前のタイミングでお風呂に入る人は湯船につかっている時に磨くのもいいですね。
湯船につかっている間はやることもないですし、落ち着いてゆっくり歯を磨けます。
エチケットなどを抜きにすれば、1日1回こうして夜しっかりと歯磨きするだけで虫歯予防が可能です。

3. 朝の歯磨きのタイミング

食後に磨くのが基本の歯磨きですが、朝においてはタイミングで迷う人が多いです。
と言うのも、朝はお口の中は細菌が繁殖した状態になっているからです。
そう考えると起きてすぐに歯磨きするのが良く思えますが、その後には朝食を摂ることになります。

歯磨き後のスッとした感覚で食事するのはとてもおいしいとは言えないですし、
何より食べた後は歯に食べカスが付着するため、その点では食後に磨いた方が良く思えます。
そこで1つアドバイスをすると、朝はうがいと歯磨きの両方をするべきです。

まず起きた後にうがいをして、お口に溜まった細菌を洗い流してください。
その後に朝食を摂り、食後に改めて歯磨きをしましょう。朝の歯磨きはエチケット目的もありますし、
虫歯予防抜きにしても食後のタイミングで必ず磨いておきたいものです。

4. 歯石を防ぐために

虫歯を引き起こす虫歯菌はプラークの中に存在していますが、プラークは時間が経つと歯石になります。
そして、歯石になってしまうと歯磨きでは除去できなくなるのです。
さらに歯石はプラーク以上に細菌を持っているため、歯石化を防ぐことは虫歯予防のポイントの一つです。

さて、プラークが歯石になると言っても瞬時になるわけではなく、最低でも24時間は掛かります。
と言うことは、24時間の間に歯磨きでプラークを除去できれば、それで歯石ができるのは防げるわけです。
1日3回適当な歯磨きをするよりも、1日1回しっかりと歯磨きした方が効果的だと言ったのはこれが理由です。

ちなみに、もし歯石ができてしまった場合の対処ですが、
歯科医院でお口の中をクリーニングしてもらえば歯石を除去できます。
もちろんプラークも除去できるため、定期的にクリーニングしてもらうといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯予防のためには毎食後の歯磨きが必要かについてまとめます。

  1. 大切なのは「回数」より「精度」 :歯磨きの回数よりも精度にこだわった方が虫歯予防の効果がある
  2. 夜の歯磨きのタイミング :食べた直後よりも寝る前がベスト。夜はしっかりと時間を掛けて磨くこと
  3. 朝の歯磨きのタイミング :起きた直後にうがいをして細菌を流し、朝食後に歯磨きをすると良い
  4. 歯石を防ぐために :1日1回でも精度の高い歯磨きをすればプラークの歯石化は予防できる

これら4つのことから、虫歯予防のためには毎食後の歯磨きが必要か分かります。
毎食後という歯磨きの回数にこだわるよりも、1回の歯磨きの精度を高めることが大切です。
ちなみに、歯磨きの精度を高められる方法はいくつかあります。

まず歯ブラシだけでなくデンタルフロスを使用することで、そうすればプラークの除去率は2割高まります。
また、歯科医院の定期検診で正しい歯磨き方法を指導してもらうのもいいですし、
プラークチェッカーでプラークを着色させて、磨き足りない箇所を把握する方法もあります。