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インプラントの手術をしてから、噛み心地が少し違うのですが……

西早稲田の歯医者さん、西早稲田駅前歯科・小児歯科・矯正歯科です。今回のテーマは「インプラントの噛み心地」です。
インプラントは基本的に何でも食べられるため、硬いものも天然の歯同様に噛むことが可能です。
しかし、噛めることは噛めても噛んだ時の感触、すなわち噛み心地が違うという人もいます。

つまり噛んだ時の違和感があるというわけで、これは何が原因なのでしょうか?
そもそもインプラントと天然の歯はイコールではないため、噛み心地が違うのは仕方ないことなのでしょうか?
今回は、インプラントをした時の噛み心地の問題について説明していきます。

1. 歯根膜がないことの影響

天然の歯には歯根膜があり、働きの1つとして咬合力を調整する役割を持っています。
本来噛むことで相当の衝撃があるのですが、歯根膜がクッション代わりになって衝撃から守ってくれるのです。
さて、インプラントは人工の歯ですから歯根膜がないですし、再生させることも不可能です。

このため、インプラントの場合は噛んだ時の衝撃がそのまま伝わってしまうのです。
この影響が、噛み心地が違うという違和感に繋がるのです。
つまりインプラントだからというわけではなく、歯根膜がない時点で噛み心地が変わってしまうのです。

2. インプラントの咬合力

「噛み心地が違う=うまく噛めない」と言うわけではありません。
噛んだ時の強さを咬合力と言いますが、インプラントの咬合力は天然の歯とほぼ同等です。
天然の歯を基準に考えると、インプラントの咬合力は天然の歯のおよそ9割を実現しています。

全く同じではないものの限りなく天然の歯に近い咬合力なので、うまく噛めないわけではありません。
ちなみに他の治療方法の咬合力を見てみると、入れ歯の場合は総入れ歯で天然の歯のおよそ1割、
ブリッジの場合は天然の歯のおよそ7割です。
その点で考えてもいかにインプラントが噛む力、すなわち咬合力に優れているかが分かります。

3. 噛み合わせの調整に問題がある可能性

噛み合わせの調整を万全に行うのは、快適にインプラントを使用するにおいて絶対に必要です。
たかが噛み合わせと思う人もいるかもしれませんが、インプラントは想像する以上に繊細です。
たったコンマ数ミリの数値だとしても、噛み合わせが悪ければそれが直接伝わります。

このため、噛み合わせの調整に問題があるせいで噛み心地に違和感がある可能性もあるのです。
これを改善するには何より歯科医院でメンテナンスを受けることです。
本来インプラントの治療後には一定期間ごとにメンテナンスの通院が必要ですが、
これを疎かにしてしまうと噛み合わせのバランスが悪くなり、噛み心地も悪くなってしまうのです。

4. インプラントの噛み心地

歯根膜がないことを考えると、どうしても天然の歯に比べて噛み心地が異なるのは否定できません。
しかし単に噛み心地がいいか悪いかで考えれば、インプラントは間違いなく前者でしょう。
噛み心地のよさを実現するには、人工の歯がいかに安定しているかがポイントです。

そう考えると、人工の歯の根を埋め込むインプラントは抜群の安定性を誇ります。
確かに、天然の歯でない以上は歯根膜の影響を避けることはできません。
しかし、それを含めたとしても噛み心地のよさはブリッジや入れ歯を大きく上回っているのです。

5. 違和感がある時にすべきこと

今回のテーマに限らず、インプラントで何らかの違和感があった時にはまず歯科医院で相談してください。
例えば今回のテーマで考えれば、「インプラントは噛み心地が変わる」という意見をよく目にします。
だからこそ実際にそうなった時、「そういうものなのか」と妥協して放置する人がいるのです。

これは厳禁で、確かに歯根膜が原因なら噛み心地を完全に改善するのは不可能です。
しかし、もしかすると全く別の理由や問題で噛み心地が変化している可能性もあるのです。
このため自身の独断で納得せず、小さな違和感でも必ず歯科医院で相談するようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントの噛み心地についてまとめます。

  1. 歯根膜がないことの影響 :噛んだ時の衝撃がそのまま伝わるため、それが噛み心地の変化に繋がる
  2. インプラントの咬合力 :天然の歯の9割という咬合力を誇り、入れ歯やブリッジを大きく上回る
  3. 噛み合わせの調整に問題がある可能性 :メンテナンスを疎かにしていると、噛み合わせ自体が悪くなる
  4. インプラントの噛み心地 :歯根膜の影響は避けられないものの、噛み心地自体は優れている
  5. 違和感がある時にすべきこと :自身の独断で納得せず、必ず歯科医院に行って相談する

これら5つのことから、インプラントの噛み心地が分かります。
可能性として最も高いのは、歯根膜がないことによる噛み心地の違和感です。
ちなみに現状では歯根膜を再生してのインプラント治療は不可能ですが、
将来的にはその実現を視野に入れた研究がされています。
今後の医療技術の進歩によっては、さらに天然の歯に近いインプラント治療が実現するかもしれないですね。